●国道360号
360号
 
起点 富山県富山市
終点 石川県小松市
総延長 128.3 km
 
スタート 2023年08月17日 7:30 頃
ゴール 2023年08月17日 17:15 頃

所要時間 約 9.75 時間(逆走)
平均速度 約 13.2 km/h

 

次は360号です。
360号は富山県富山市の城址公園前交差点から始まり、富山県を南下したあと、岐阜県の北部をかすめて西進し、石川県に入った後、石川県小松市の空港西口交差点で終了するまでの 128.3 km です。

この国道は右の地図では一見全線繋がっているように見えますが、実は B → C 区間は国道ではありません。

360号は A 地点から始まって B 地点で 156号 に至るまでの前半区間と、C 地点から D 地点までの後半区間に分かれます。間をつなぐ B → C 区間は 白山白川郷ホワイトロード という有料道路です。なぜ B → C 区間が国道になっていないのかは謎ですが、まぁ良いでしょう。(^_^;)
逆走します。

     
  それでは360号のスタートです。逆走なので、石川県小松市です。
スタート地点は小松空港の西口交差点です。ここに西から侵入します。
 
360号スタート
360号スタート
     
  すぐ右は 小松空港 です。
 
小松空港
小松空港
     
  小松空港の入口には富樫像、弁慶像があります。これは、歌舞伎の 勧進帳 の舞台が小松市の安宅の関だったからですね。そういや、どちらの像も歌舞伎の動作っぽい。ちなみにスタート直後に川(前川)を渡りますが、その川を渡る橋の上にも富樫像と弁慶像があります。橋は 浮柳新橋 です。
 
富樫
富樫
弁慶
弁慶
     
  小松空港を後にして少し進むと、すぐにJR北陸本線と交差します。
 
北陸本線
北陸本線
     
  そしてその直後に 国道305号 と交差し、
 
国道305号
国道305号
     
  さらに、国道8号 と交差します。
 
国道8号
国道8号
     
  国道8号を過ぎると、小松市の市街地から離れていきます。ポール標識を発見。
 
ポール標識
ポール標識
     
  続いて 157号 に突き当たります。右折してしばらく重複します。
 
157号に合流
157号に合流
     
  157号とは約 9 km 重複します。写真奥の瀬戸野交差点で157号が右へ分岐して分かれていきます。
 
157号が分岐
157号が分岐
     
  157号と分かれ360号単独区間になった直後、ガードレールにシール標識が貼ってあるのを発見。
 
シール標識
シール標識
     
  ガードレールには2つ貼ってあります。そしてよく見ると上の写真の奥に見えているおにぎり標識の支柱にも貼ってありますね。こっちも上と下の2つ。
 
ガードレール
ガードレール
おにぎり標識の支柱
おにぎり標識の支柱
     
  157号から離れると、どんどん高度を上げていきます。尾添川に沿って進みます。スノーシェッドが次々と出てきます。
 
スノーシェッド
スノーシェッド
     
  そしてほどなく、前半行程の終点の C 地点に至ります。スタート地点から約 40 km です。国道はここまで。
ここは左に大きくヘアピンカーブ的に曲がるところですが、曲がった先を左の道へ進むと白山白川郷ホワイトロードです。右に封鎖されている道路がありますが、県道53号です。
 
C 地点
C 地点
     
 

この左カーブの所は少し広くなっていて、何台かクルマが止められます。そしてその先に「白山スーパー林道開設記念碑」が建っています。

この先の道路、現在は「白山白川郷ホワイトロード」という名前ですが、以前は「白山スーパー林道」と呼んでいました。なんでも、2015 年 4 月 1 日付けで「白山白川郷ホワイトロード」に改称した そうです。

この道路、個人的には「白山スーパー林道」の名前の方が馴染みがあります。「白山白川郷ホワイトロード」って、「白山スーパー林道」と違う道路なのか? 同じ?? と、はじめ、少し戸惑ってしまいました。(^_^;)

白山スーパー林道開設記念碑
白山スーパー林道開設記念碑
     
  C 地点から約 4.5 km 進むと中宮口料金所です。普通車は片道 1,700 円、往復 2,600 円です。往復はかなりお徳ですね。ETC は使えないので、現金で払います。
 
白山白川郷ホワイトロード料金所
白山白川郷ホワイトロード料金所
     
  ホワイトロードを進んでいると、途中でサルを発見! 全部で5匹いて、群れのようでしたが、咄嗟のことで写真に撮れたのはこの1匹だけでした。
 
サル
サル
     
 

ホワイトロードには何箇所も滝があって、見所いっぱいです。いろいろ写真は撮ったのですが、逐一載せると大変なので、ここでは、ふくべ大滝の写真を載せます。 「ふくべ」とは「瓢箪(ひょうたん)」のことです。

場所はちょうど このあたり です。
ヘアピンカーブの手前に駐車場があり、角に滝の展望台があります。なかなか見事な滝です。

ふくべ大滝
ふくべ大滝
     
  次の写真はこの展望台の脇から下を見た様子です。ここは瓢箪谷と言い、下をふくべ大滝から続く川が流れています。右端に写っている道路がホワイトロードです。ホワイトロードはどこ見てもこんな光景で、飽きません。
 
瓢箪谷
瓢箪谷
     
  ふくべ大滝から少し進んだ所に 国見展望台 があります。こんな光景が見られます。いや、すごい光景ですね。写真左側の山腹を走っているのが白山白川郷ホワイトロードです。
 
国見展望台
国見展望台
     
  さらに進みます。岐阜県に入る手前に 栂(とが)の木台駐車場 があります。晴れていれば、ここから白山連峰の最高峰・御前峰(2,702 m)などが見られるようですが、残念ながらこの日はご覧の通りダダ曇りで、何も見えません。ダダ曇りというか、雨降ってます。360号走行の直前に台風(台風7号)が近畿地方〜中国地方を通っており、このホワイトロードも2日前までは通行止でした。雨は台風の余波で、この日は雨が降ったり止んだりしています。
 
とがの木台
とがの木台
     
  岐阜県に入ると道は下りになります。少し進むと、ホワイトロード白川郷展望台 があります。名前の通り「世界遺産の白川郷全体の山並みや合掌集落などが見える」そうなのですが、合掌集落はちょっとよくわかりません。写真中央付近の集落がそうなのか??? でも拡大しても合掌造りは見えないのですが、、、どうなんでしょう。(合掌集落はもうちょっと右にある雰囲気ですね。)
 
白川郷展望台
白川郷展望台
     
  そして岐阜県側の馬狩(まがり)料金所に着きます。これで白山白川郷ホワイトロードは終了です。写真は料金所通過後すぐにある駐車場付近から撮っています。
 
馬狩(まがり)料金所
馬狩(まがり)料金所
     
  料金所は過ぎましたが、さらにホワイトロードを下っていきます。156号に到達してホワイトロードは終了です。馬狩料金所からここまで、約 4 km です。写真の鳩谷交差点を右折します。
 
156号へ合流
156号へ合流
     
  右折して少し進むと案内標識があります。360号は左折です。
 
B 地点
B 地点
     
  しかし今回は 白川郷 に寄り道するので、直進して156号方向へ進み、矢印の先の駐車場へ向かいます。ところで360号方面は「大型車通行不能」と出ていますね。笑
 
白川郷へ
白川郷へ
     
  白川郷 へは 415号 を走る前に寄っています。415号を走ったのは 2009 年なので、もうずいぶん昔の話ですね。笑
白川郷の北西を流れる庄川のさらに北側に駐車場があります。クルマを止める頃にはまた雨が激しくなってきました。駐車場の一角にお土産屋さんがありました。お土産屋さんからして既に合掌造りです。
 
お土産屋さん
お土産屋さん
     
  前回来たときはじっくり回ったのですが、今回はあまり時間が無いので、簡単に見て回るだけです。端から端まで急いで回ります。下の写真は南の端の方にある 三小屋(三連合掌) です。
 
三連合掌
三連合掌
     
  そしてこちらは北の端の方にある 荻町城跡展望台 からの眺望。すぐ隣にお店があってそこからも同様の風景が見えます。この展望台は展望台だけあって、少し高いところに登るのですが、この日は気温が高く、雨が降って湿度も高く、もう汗だくです。しかしやはり白川郷は良いですね。汗だくになっても回る価値あります。
 
荻町城跡展望台から
荻町城跡展望台から
     
  白川郷を一回りしたので、先へ進みます。後半のスタート地点、B 地点に、来たときとは反対側から進みます。360号へは右の道へ進みますが、やはりこちらの道は左側の156号よりぐっと狭くなりますね。
 
B 地点(反対側)
B 地点(反対側)
     
  後半区間スタート直後の道路情報掲示板です。落石注意です。そしてその上にちょっと珍しいおにぎり標識。
 
落石注意
落石注意
     
  「大型車通行不能」だけあって、道はすぐにセンターラインの無い、いわゆる「酷道」になります。少し進むと滝がありました。これは、天生(あもう)中滝 です。雨模様と言うこともあり、水量多いです。
 
天生中滝
天生中滝
     
  そしてなんと霧も出てきました。
 
霧
     
  さらに進むと、小さなキロポストを発見。そんなに古くなさそうですが、塗装が剥げまくっていますね。距離は 7 km となっています。これは B 地点からの距離でしょうか。
 
小さなキロポスト
小さなキロポスト
     
  雨+霧の酷い状況の中、酷い道を進みます。(^_^;)
 
細い
細い
     
 

グンと高度を上げて天生峠を越えると白川村から飛騨市に入ります。峠を越えるとどんどん下ります。山を下りると次第に人家が出てきて、ちょっと安心します。

続いて471/472号が左から合流してきます。手前に案内標識があるのですが、471/472号に関する記載はありません。合流点は下の写真の場所ですが、交差点の角に矢印標識が出ているだけです。左折方向はとてもシビれる(笑)道なので、左折せず真っ直ぐ進んでほしい、という意図があるのかもしれません。笑

 
     
  合流後すぐに二連標識を発見。本当は472号も重複しているはずですが、471号の標識しかありません。。。
 
471号と重複
471号と重複
     
  続いてJR高山本線と交差し、
 
高山本線
高山本線
     
  川(宮川)を渡ります。正面の小豆色の橋(河合橋)を進みます。
 
宮川
宮川
     
  橋を渡った先で、471/472号が分岐します。360号は左折。
 
471/472号が分岐
471/472号が分岐
     
  その後、JR高山本線と何度か交差します。
 
再びJR高山本線と交差
再びJR高山本線と交差
     
 

続いてルートが2つあるところにやってきます。2つあるというか、新旧ルートがあり、旧ルートが新ルートに変わりつつある場所ですね。

ルートは右の地図の下から上へ進んでいます。旧ルートは E 地点から川沿いを進み、G 地点からさらに上へ進みます。

一方新ルート(種蔵・打保バイパス)は E 地点からトンネルで真っ直ぐ北へ進みます。このバイパスは今後さらに北へ延伸するものと思われますが、現時点では G 地点で旧ルートへ合流しています。

Google Maps で見ると、2023 年 10 月現在、E → F の川沿いを進むルートも360号と表示されています。しかしYahoo マップ他、他の地図サービスでは軒並み国道の表記ではありません。例によって Google Maps のこういう所はまったく信用できないので、ここは他の地図を信用することにします。

     
  というわけで一気に G 地点まで進みます。
G 地点の手前で宮川を赤い橋(平成橋)で渡ります。写真では橋の奥の突き当たりが G 地点です。
 
平成橋
平成橋
     
 

突き当たりの案内標識を見ると、左は通行止、となっています。

しかし構わず、左折して F 地点方面に向かいます。

左は通行止
左は通行止
     
  途中こんなものを発見。どう見てもおにぎり標識の支柱ですが、標識は取り外されているようです。ということはこのルートはもう国道ではなくなっているのでしょうか。
 
おにぎり標識無し
おにぎり標識無し
     
  そして F 地点にやってきました。右のトンネルはバイパスのトンネルのうち、南側の成手トンネルです。一応ガードレールは中央が途切れていて、人は向こうまで行けますが、クルマは通れません。向こう側もガードレールがありますが、あちらは鎖が掛けてあって、進入を拒んでいることが分かります。先の案内標識で、3 km 先通行止とありましたが、G 地点からこの場所まで確かに 3 km でした。そして、行けるところまで行ったので引き返します。
 
F 地点
F 地点
     
  G 地点まで戻り、さらに先に進みます。このあたり、高山本線と併走していて、何度も交差します。
 
また高山本線
また高山本線
     
  さらに進んで41号に合流します。この後はゴール地点まで約 27 km、41号と重複です。
 
41号に合流
41号に合流
     
  41号と重複しながら富山市の中心部へ向かいます。360号は富山駅前近くの城址公園前交差点でゴールです。写真では奥に見えている信号の交差点が城址公園前交差点です。360号はこの交差点で終了ですが、41号は右折してさらに先へ進みます。
 
360号ゴール
360号ゴール
     
  城址公園前交差点と言うだけあって、交差点の左奥は 富山城址公園 です。お堀のこちら側からこういう建物が見えます。これは天守閣ではなく、富山市郷土博物館ですが、とても城っぽいですね。
 
富山城址公園
富山城址公園
     
 

これで360号は終了です。
360号は途中の繋がっていない、いわゆる「分断国道」で、その分断区間は白山白川郷ホワイトロードで結ばれています。360号の本区間は、それはそれで面白かったのですが、しかし、今回最も良かったのはやはり白山白川郷ホワイトロードでしたね。国道ではありませんが、とても素晴らしかったです。山の間を進み、素晴らしい景色ばかりだし、道路も、クネクネしてはいますがずっと片側1車線で黄色センターラインの道で、走りやすかったです。天気悪かったのだけが残念でしたね。ちなみに白山白川郷ホワイトロードは、例年 11 月上旬から 6 月上旬まで、冬期は封鎖されます。

360号が終了したので、これで石川県は471号を残すのみとなりました。

  次は、その471号です。  

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