国道324号
324号
 
起点 長崎県長崎市
終点 熊本県宇城市
総延長 84.4 km
 
スタート 2022年12月27日 7:45 頃
茂木港着 2022年12月27日 9:00 頃
所要時間 約 1.25 時間

三角町発 2022年12月29日 8:45 頃
ゴール 2022年12月29日 13:15 頃
所要時間 約 4.5 時間

総時間 約 5.75 時間(順走)
平均速度 約 14.7 km/h

 

次は324号です。
324号は長崎県長崎市の江戸町交差点から始まり、長崎市を南下して茂木港に至り、天草灘を越えて熊本県の天草下島に渡り、東進して熊本県宇城市三角町の五橋入口交差点で57号に至るまでの 84.4 km です。

324号は起点近くで商店街を通過する珍しい国道です。商店街を通過する国道には他に 170号 が有りますが、この2本だけですね。

そして324号は海を渡る国道でもあります。
長崎市の茂木港から熊本県天草郡苓北町の富岡港までが海上区間です。この区間には 2013 年までフェリーが就航していたそうなのですが、現在は廃止されており、その代わりに、高速船が就航しています。高速船なので渡れるのは人だけですね。

と言うわけで、残念ながら全区間をクルマで走ることはできません。そこで起点から茂木港までクルマで走り、高速船で富岡港まで行ったあと引き返して来るルートを長崎県区間としてまず処理します。

続いて別の日に熊本県宇城市からスタートし、天草郡苓北町の富岡港まで進むルートを熊本県区間として走行します。
今回は順走か逆走か言いづらいですが、一応、起点から始まったので、順走ですかね。

 
     
  さてそれでは324号のスタートです。スタート直後に早速商店街の通過があります。
下の地図で、A 地点が起点の江戸町交差点です。324号はその後、A → B→ C → D → E → F → G → H と進んで、さらに右下へ進みます。このルート中、商店街は D 地点から始まり、商店街のアーケードが E 地点まで続きます。アーケードがなくなって少し進みますが、その後の F → G 区間は何と G → F の一方通行なのです。つまり起点→終点方向へは進めないのです。しょうがないのでここは、F → I → H → G → F とグルッと一回りすることにします。
しかし、普通考えれば A → B → I → H とルートを通すのが自然と思うんですが、何故あえて商店街を通すんでしょうね。
 
     
  県庁坂通りを西から進んできて、坂を登って江戸町交差点です。江戸町交差点は前の国道の 34号 の終点でもありました。
通りの名前に「県庁坂」とあるのですが、長崎県庁はここにはありません。かつては写真の右、34号が終了して突き当たった先が県庁だったようですが、県庁は 2018 年に 新庁舎 へ移転しています。
 
324号スタート
324号スタート
     
  スタート直後におにぎり標識を発見。「ここから」とかあるとわかりやすくて良いですね。
 
すぐにおにぎり標識
すぐにおにぎり標識
     
  → B → C と進んで D 地点です。ここから浜町アーケードが始まります。「浜町」は町の名前としては「はままち」ですが、愛称として「はまのまち」「はまんまち」とも呼ばれているようです。アーケード入口上の白い三角は船の舳先を模しているようですが、その先端には愛称の「浜んまち」との文字が見えます。写真ではちょっと小さくて分かりづらいかもしれません。
 
D 地点
D 地点
     
  入口右側には324号のおにぎり標識が見えます。また、おにぎり標識の上には歩行者専用道路の標識があり、「10−翌5」となっています。 つまり朝 10 時まではクルマも入れます。
おにぎり標識
おにぎり標識
     
  アーケードの中を進みます。クルマが入れると言ってもこんな所へあえて入るのは商品搬入のトラックくらいなもので、一般のクルマは普通は入りません。普通は素直に春雨通りから思案橋通り(B → I → H)を進みます。
 
浜町商店街
浜町商店街
     
  アーケードは E 地点で終了です。
次の写真は E 地点側のアーケードの入口の様子です。こちらの入口にもおにぎり標識が見えますね。
 
E 地点
E 地点
     
  E 地点以降は歩行者専用道路ではなくなるので普通にクルマも走れます。しかし F 地点に来ると、正面が進入禁止に!
 
F 地点
F 地点
     
  F 地点から I → H と進みます。H 地点のすぐ先には路面電車(長崎電気軌道)の崇福寺駅があります。G 地点へ向かうにはここを左折、324号を先に進むには路面電車の線路を横切って、右斜め前へ進みます。
 
H 地点
H 地点
     
  H 地点を左折して G 地点へ向かいます。G 地点は写真の奥の進入禁止の所です。そこから左へ一方通行になっています。
 
H → G 区間
H → G 区間
     
  そして G 地点から F 地点へ向かいます。F 地点のあとは、再度 → I → H と進んで、さらに先へ進みます。
 

F 地点へ
     
  H 地点から先は坂道を登っていきます。山の斜面に張り付くように民家があります。やはり長崎は坂の町です。
 
山
     
 

続いて茂木港へ向かうのですが、その前に処理するものがあります。ながさき出島道路です。ながさき出島道路も324号と言うことなので、走っておきます。

茂木港へ進む途中の J 地点でルートから外れて、県道51号で K 地点へ向かいます。K → L 区間がながさき出島道路です。

     
  次の写真が J 地点。
 
J 地点
J 地点
     
  そして K 地点です。左折してながさき出島道路です。
 
K 地点
K 地点
     
  ながさき出島道路は約 3.5 km ありますが、ほぼトンネルです。すぐに出口の L 地点(市民病院前交差点)です。一旦通り過ぎて引き返してきます。再び J 地点で本線に復帰し、茂木港へ向かいます。
 
L 地点
L 地点
     
  そして茂木港の近くの茂木交差点です。長崎県区間はここで終了です。すぐ先はもう海です。
茂木港は少し離れているので、左折して向かいます。
 
茂木交差点
茂木交差点
     
 

茂木港に到着しました。現在、この茂木港から熊本の富岡港を結ぶのは、苓北観光汽船 です。片道 45 分です。

2023 年 1 月現在、この航路を運行しているのは 1日4便(往復8便) です。今回は、10:20 茂木港発、11:05 富岡港着の便を利用します。そして 13:40 富岡港発、14:25 茂木港着の便で戻って来ます。

長崎天草ライン
長崎天草ライン
     
  乗る船は Kizuna II 号。思ったより小さい船でした。
 
Kizuna II
Kizuna II
     
  前方の客室はこんな感じ。きれいな客室ですね。そして操舵室が丸見えです。操舵室の後ろにもいくつか客席があります。
 
客室
客室
操舵室
操舵室
     
  茂木港を出港します。富岡港まで 45 分で、片道 2,030 円。往復で買うと 3,860 円です。思ったより安い。この日は平日だったせいか、この便の乗客は私入れて4人。余計なお世話ですが、この費用でやっていけるのか? とか思ってしまった。もっと高くても良いですよ。ちなみにこの日、凪とは言わないまでも穏やかな海で、揺れも少なく、快適な航海でした。
 
出航
出航
     
  そして定刻通り富岡港に到着です。
 
富岡港
富岡港
苓北町
苓北町
     
  富岡港に着いたので、前半戦(長崎県区間)は一応終了です。そして折り返して再び茂木港に帰るのですが、帰路の出港は 13:40 発と、少し時間があります。そこで、行きの船でちょっと話しした地元のおばさんのお勧めの 富岡城跡 に行ってみることに。富岡港から歩いて 20 分くらいです。
城跡に着き、かつて天守があったと思われる広場に出て見ました。広場にはこんな像が建っていました。勝海舟、頼山陽、鈴木重成、鈴木正三の4人だそうですが、勝海舟以外は知りません。(^_^;)
 
富岡城跡
富岡城跡
     
  富岡城跡からは、富岡港や海に突き出した砂嘴(曲崎)などが見えます。なかなかきれいです。
一通り見て回った後、富岡港に帰ります。そして 13:40 発の帰りの便で再び長崎まで戻って来ました。
 
曲崎
曲崎
     
 

さて、それでは後半です。
日付が少し変わって、12 月 29 日です。後半戦は熊本県宇城市三角町からスタートです。宇土半島の北岸の国道57号を西進して、宇土半島の先端付近までやってきます。先端をぐるっと回った直後あたりにスタート地点があります。

この日のスタート地点は下の地図の M 地点です。スタートしてすぐに大矢野島に渡ります。スタートしてしばらくは 266号 と重複しています。

 
 

266号走行時には建設中だった新しい道(三角大矢野道路、O → N)ができているようです。三角大矢野道路も324号とのことなので、もちろん走行します。(今回は一旦苓北町まで行ったあと、そのまま引き返してくる予定なので、三角大矢野道路は帰路で走ることにします。)

後半のスタート地点へは北側から来ているので、三角大矢野道路の入口の O 地点が先に来ます。

 
O 地点手前
O 地点手前
     
  O 地点を過ぎるとすぐに M 地点(五橋入口交差点)です。正面には三角大矢野道路の高架が見えています。高架の下をくぐった先の交差点が M 地点です。
 
M 地点
M 地点
     
  大矢野島に渡るとすぐに 天門橋展望所 があって、天門橋を見られます。266号走行時には左の橋は建設中で、右の橋から左の橋に架け替えられているのかと思っていましたが、実際には両方の橋が別々に利用され続けるようです。右の橋が天門橋で266号/324号本線、左の橋は天城橋で三角大矢野道路の橋です。
 
天門橋展望所
天門橋展望所
     
  大矢野島に渡った後、324号本線は一度三角大矢野道路と交差して北側に出ます。
 
三角大矢野道路と交差
三角大矢野道路と交差

   
  その後ルートは方向を変えて南へ向かい、もう一度三角大矢野道路と交差します。
 
再度三角大矢野道路と交差
再度三角大矢野道路と交差
     
  交差したすぐ後に登立IC(N 地点)があります。ここは直進。
 
登立IC
登立IC
     
  266号/324号は大矢野島から永浦島、大池島、池島、前島を経由して天草上島に渡ります。途中、大池島に駐車場(大池島駐車場)があるので寄ってみました。植わっている木がなんだか南国っぽいですね。そして266号のものですが、ちょっと珍しい標識もあります。写真は進行方向逆向きで撮っているので、奥に見える橋が大池島に渡る「中の橋」です。
 
大池島駐車場
大池島駐車場

   
  天草上島に渡ると、ルートが2つに分かれます。下の地図の P 地点です。ここで進行方向右側へ進むと松島有料道路〜松島有明道路(P → Q → R)です。一方、もう一つのルートは P 地点で進行方向左側へ進むルートです。266号/324号の重複路線は P 地点で左ルートへ進んで、S 地点で分岐します。S 地点でさらに東へ進むのが266号で、S 地点から一度南下し、方向を変えて松島有料道路の北へ進むのが324号です。ちなみに、松島有料道路から松島有明道路へ進む P → Q → R のルートは324号の単独ルートです。また、この松島有料道路〜松島有明道路区間も先の三角大矢野道路同様、帰路で処理することにします。
 
     
  P 地点の合津ICです。緑の路面ペイント車線が右側ルートの松島有料道路へ進みます。ここでは左車線へ進みます。
 
合津IC
合津IC
     
  少し進んで、S 地点(松島町合津交差点)です。ここで266号が分岐します。この先は324号の単独ルートになります。
 
S 地点
S 地点
     
  大池島駐車場のところで、266号の珍しいタイプの標識を撮りましたが、324号のものも発見。
 
四角い標識
四角い標識
     
  このタイプは他では見たことがありません。天草地方独特の標識の気がします。
標識拡大
標識拡大
     
  続いて松島有料道路と交差して、松島有料道路の北側へ出ます。
 
松島有料道路と交差
松島有料道路と交差
     
  松島有料道路の北側に出ると、少し先に米の山ICがあります。ここ、松島有料道路と松島有明道路と、名前が似ていますが、Q 地点までは「有料」で、Q 地点以降は「有明」です。米の山ICからは「有明」道路にのみ進めます。下の写真が米の山ICの様子ですが、目立った案内標識もなく、ここがIC入口という雰囲気はあまりありません。
 
米の山IC
米の山IC
     
  しばらく進みます。海沿いを進みます。海は島原湾です。
 
海沿いを走る
海沿いを走る
     
  そして R 地点の上津浦ICです。松島有明道路は帰路で走るので、ここは直進します。
 
R 地点
R 地点
     
  このIC入口の手前にちょっと珍しいものがあります。まず下の写真ですが、「サンタマリア館」です。このサンタマリア館は、隠れキリシタンの遺物を収めた博物館ですが、2017 年に閉館 したそうです。今でもとてもキレイな建物ですが、残念。
 

サンタマリア館
     
  そしてそのすぐ隣に、タコが。(^_^;) しかも2種類有ります。この辺はタコで有名なんでしょうか。
 
ありあけタコ街道
ありあけタコ街道
天草有明五多幸
天草有明五多幸
     
  続いて天草下島へ渡ります。ここは、Yahoo 地図の画像を貼ります。右半分の島が天草上島、左半分が天草下島です。Yahoo 地図の画像では266号の表示しかありませんが、324号は右から出てきて、2つのループをぐるっと回って左上へ進みます。266号は下から出てきて、ループの手前で324号と合流して天草下島へ渡った後、2つ目のループのところで分岐して、また下方へ進みます。2023 年 1 月時点の Yahoo 地図で、点線で表示されている道路があります。これ、Yahoo 地図にしか載っていないのですが、建設中の道路です。いずれ324号はこの路線に切り替わり、2つのループ路線は324号では無くなるのかもしれません。しかし、こういう建設中の路線まで表示するとは、Yahoo 地図、優秀です。
 
天草下島へ
天草下島へ
     
  これが建設中の道路の合流部です。右側にはみ出しているのは向こうから来る路線で、こちらからの路線はその奥で左折です。
 
建設中
建設中
     
  そして1つ目のループです。ここを右折して、向こうからやってくる266号と共にグルッと一回りします。この1つ目のループに乗るまで結構交通量が多く渋滞してたので、先の新しい道路はその解消を目指してるんでしょうね。
 
ループ1つ目
ループ1つ目
     
  天草上島と下島の間の細い海峡(本渡瀬戸)を渡って天草下島へ渡ります。渡るとすぐに2つ目のループです。しかしループの手前で266号が分岐します。直進で266号、324号は左折します。
 
2つ目のループへ
2つ目のループへ
     
  そして2つ目のループです。と言っても2つ目はあまり「ループ感」が無く、ぐるっと回って266号/324号の重複路線の下をくぐります。
 
ループ2つ目
ループ2つ目
     
  Google Maps のハイブリッドマップで2つのループを表示してみました。こういう珍しい路線は大事にして欲しいですね。
 
     
  天草下島の北岸を進みます。島の北端近くまで進むと、鬼池港があります。ここで海の向こう(島原半島)から 389号 がフェリーでやってきて合流します。
 
鬼池港
鬼池港
     
  そしてしばらく389号と重複します。
 
389号と重複
389号と重複
     
  天草下島の北岸を進み、苓北町です。ここで389号が分岐します。
 
389号が分岐
389号が分岐
     
  分岐した先はこれまでの道に比べて、ぐっと細くなります。
 
分岐した先
分岐した先
     
  そしてゴール地点のすぐ手前です。ゴール地点は道なりに真っ直ぐなのですが、正面の案内看板に左矢印がたくさん書いてあり、何となく左へ行きそうになります。(^_^;) 左へ進むと富岡城跡へ進みます。
 
ゴール地点手前
ゴール地点手前
     
  そして324号後半のゴール地点に到達です。写真の横断歩道がある交差点がゴール地点です。正面突き当たりはもう海です。ひょっとして、かつてフェリーが就航していたときは、この突き当たりにフェリーが着岸してたのでしょうか。
 
324号後半のゴール
324号後半のゴール
     
  横断歩道の左の所に緑と黄色の標識が立っています。拡大したのが下の写真で、「屋外広告物禁止地域」の他に「国道324号←終点」とあります。まさしくここが終点ということを示していますね。
 
終点
終点
     
 

ゴール地点から、2日前に苓北観光汽船でやってきた富岡港までは約 270 m と、目と鼻の先です。そこでもう一度富岡港の桟橋まで行ってみました。これで本当にルートが繋がりましたね。

そしてまだもう少し続きます。
この後、これまで来たルートを引き返して、次の日の国道に備えて八代市まで行くのですが、往路では通らなかった自動車専用道を走ります。

再び富岡港再び富岡港
     
  まず1つ目が、松島有明道路と松島有料道路です。上の地図で言うと R → Q → S 区間です。
富岡港から、ぐっと戻って、R 地点の上津浦ICです。ここで左へ進んで、グルッと一回りして右方へ進みます。
 
上津浦IC
上津浦IC
     
  そして S 地点の合津ICです。自動車専用道だけあって、すぐに到着です。
 
合津IC
合津IC
     
  続いて2つ目が三角大矢野道路(N → O 区間)です。
N 地点の登立ICまでやってきました。写真では案内標識を撮っているのでIC入口からちょっと離れています。IC入口は写真の奥に見えている交差点です。
 
登立IC
登立IC
     
  三角大矢野道路では最後、橋(天城橋)を渡ります。
写真では、右に隣の天門橋も見えています。そして、O 地点(みすみIC)に到達して終了です。
 
天城橋
天城橋

これで324号は終了です。
324号は総延長約 84 km と、そんなに長くはないのですが、しかし、商店街あり、船あり、城跡にも行き、いくつもの島を渡り、ループ橋もあったし、自動車専用道もありと、これまた盛り沢山。堪能しました。
  次は、208号です。  

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