国道485号
485号
 
起点 島根県隠岐郡隠岐の島町
終点 島根県松江市
総延長 67.5 km
 
スタート 2010年05月02日 7:45 頃
七類着 2010年05月02日 9:00 頃

別府発 2010年05月02日 13:15 頃
浦郷着 2010年05月02日 13:30 頃

西郷発 2010年05月03日 9:45 頃
ゴール 2010年05月03日 12:00 頃

所要時間 約 3.00 時間(逆走、除寄り道時間)
平均速度 約 22.5 km/h

 

次は485号です。
485号は主として島根県の 隠岐諸島 を走る国道です。隠岐諸島はいくつかの島から構成されていますが、大きく北部の島後(どうご)と南部の島前(どうぜん)に分けられます。島後は島後島だけから構成されていますが、島前は西ノ島、中ノ島、知夫里島など複数の島から構成されています。
485号は島後島北東部の隠岐の島町布施をスタートし、島後島を北から南へ縦断した後、西ノ島へ渡ります。そして西ノ島内を少しだけ走り、本土(島根県松江市美保関町七類)に渡り、島根県松江市の西津田交差点で終了します。総延長は 67.5 km です。(もちろん陸上部のみ)また上の表の所要時間では、島後島で途中で白島海岸へ寄り道した時間は含んでいません。

逆走します。

また、今回は距離(陸上部)はさほどではありませんが、写真が多いのでパート1と2の2部構成です。パート1は松江からスタートして七類から西ノ島へ渡り、西ノ島パートをすべて走行し、島後島に渡るまで、パート2は島後島を走行し、フェリーに乗って戻ってくるまで、です。(「島」の文字多いですね。笑)

     
 

それでは485号のスタートです。本土区間の地図を右に少し拡大しました。

松江市内の 9号 との交点、西津田交差点からスタートです。今回は、485号の南の県道21号を北上して、そのまま485号に進入です。

下の写真が、ちょうど西津田交差点へ進入する直前のものです。

   
 
485号スタート
485号スタート
     
  スタートしてすぐ、JR松江駅の横を通過します。下の写真では正面に山陰本線の高架が見えています。その上にホームの一部も。
 
松江駅
松江駅
     
  松江駅を過ぎると、川(大橋川、剣先川)を渡ります。川を渡ると、431号とぶつかります。431号は向こうから来て右に曲がりますが、485号も右に曲がって、ここからしばらく431号と重複します。
 
431号バイパスへ
431号バイパスへ
     
  しばらく中海沿いを進んで、431号と分かれます。
 
431号と分岐
431号と分岐
     
  485号単独区間になります。ここから七類まで約 3 km が単独区間です。
 
485号単独区間
485号単独区間
     
  そして七類港に着きます。今回もあまり時間がなかったので、周囲を見て回る時間が無く、そそくさとフェリーに乗り込みます。フェリー乗り場のすぐとなりに、変な形をした建物があります。丸いものと尖ったものが建物の上に乗っています。なんだこれ。
これは、メテオプラザ という建物だそうで。英語でメテオ(Meteo)というと流星ですが、ここ美保関には、1992年に隕石が落ちていて、このメテオプラザにはその現物が展示してあります。行きには寄っている時間がありませんでした。(帰りに寄ります。)
 
七類港
七類港
     
  七類港を出ます。すると港から船が一艘追いかけてきます。
 
七類港発
七類港発
     
  この船は知夫里島付近まで、ずっと追いかけてきました。想像ですが、フェリーのような大きな船の後をついてきた方が燃費的に有利なんでしょうね。この船はフェリーの航跡の中の、なるべくうねりの少ない場所を選んで進んでいました。
 
追跡
追跡
     
 

この日はけっこう波が荒く、かなり揺れました。(酔いそうになってしまった。)そのせいか、デッキにいるとそれなりに波をかぶります。デッキにある柱が何かざらざらすると思ってよく見ると、なんと表面に塩が付着しています。

本土と隠岐諸島を結ぶのは 隠岐汽船 です。航路は、本土側の七類を出て、島前の知夫里島の来居港経由で西ノ島の別府港まで行きます。ここまでが2時間半で、21,830円。そして別府から島後の西郷までが1時間20分くらいで、8,930 円でした。
次の日の帰りは西郷から七類までで、やはり2時間半くらいかかります。行きのフェリーで復路用の割引券をくれるので値段は1割引になり、19,650円でした。

しかし、別府とか西郷とか、ちょっと九州っぽいですね。

フェリーの乗客は、やはり圧倒的に釣り人が多かったです。もうなんか慣れた感じで、その辺にござを引いて横になって寝てたりして。笑

塩
     
  そして知夫里島の来居港に到着です。ここには下の写真のようなループ橋が。
 
知夫里島来居港
知夫里島来居港
     
  そしてフェリーの切符売り場/待合室を見ると、屋根に一反木綿と猫娘と牛が書いてあります。鳥取県境港市は漫画家 水木しげる の出身地で、そのおかげか、色々なところにゲゲゲの鬼太郎の絵があります。隠岐諸島は島根県なんですけどね。
牛は、この知夫里島で 牛の海泳ぎ という牛が海を泳ぐというイベントがあるそうで、それを示しているようです。
 
切符売り場
切符売り場
     
  釣り人をたくさん降ろして、来居港を出ます。島後島へ向かいます。
 
来居港発
来居港発
     
  車両甲板の写真です。
 
フェリーの中
フェリーの中
     
  よく見ると、トラックがゴムで固定されています。
車両甲板の床にフックのようなものがたくさん設けてあって、これはいったい何だろう、と思っていたんですが、こういう風に使うものなんですね。
ゴムで止める
ゴムで止める
     
  西ノ島の別府港に到着です。乗ってきたフェリーは くにが です。
 
フェリー くにが
フェリー くにが
     
  フェリー乗り場のすぐとなりに、遊覧船 乗り場があります。西郷行きフェリーの出発まで少し時間があるので、遊覧船に乗ってみようと思ったんですが、なんとこの日は波が高いので、船が出せないとのこと。代替策としてバスでの観光ができるとのことだったのですが、自分のクルマがあるんでバス観光には行きませんでした。この遊覧船は、西ノ島西部〜北部の 国賀海岸、東国賀海岸を巡るもので、かなり面白そうなんですが、この時期(5月)はまだ波が高く、ほとんど出港できないそうです。7〜8月頃になると良いようです。
 
観光船乗り場
観光船乗り場
     
  さて、それでは早速西ノ島区間のスタートです。西ノ島区間の距離は右の地図の通り、別府港から西ノ島中央部を西進し、西ノ島町役場の前までの 6 km ほどです。
     
 

この場合、別府港側が始点なのか終点なのかわかりませんが、とりあえず別府港側の一番端まで行きます。フェリーターミナルの隣の遊覧船(観光船)乗り場の隣あたりからスタートです。

下の写真の正面に旅館が見えていますが、この前がどうやらスタート地点のようです。

   
 
西ノ島区間スタート
西ノ島区間スタート
     
  道路はこんな感じです。結構細いです。
 
西ノ島区間スタート2
西ノ島区間スタート2
     
  しかし民家の間の道はすぐ終わって、上り坂になります。
 
西ノ島町別府
西ノ島町別府
     
 

と思ったら下り坂です。道幅も広くなりました。
ここは西ノ島バイパスです。

バイパスがあるなら旧道もあります。旧道は右の地図の美田小前、西ノ島中前を通る道のようですが、現在路線は西ノ島バイパスに付け変わっていて、バイパスだけが485号のようです。

下の写真は、その旧道との分岐直前のものです。外浜方面が旧道、直進がバイパスです。

   
 
西ノ島町美田
西ノ島町美田
     
  西ノ島バイパスを進みます。2010年6月現在の Google Maps では、西ノ島バイパスは下の地図にもあるように、国賀荘の右上までで終わっています。しかし実際にはその先までトンネルができています。それが日の出トンネルです。
 
 
日の出トンネル
日の出トンネル
     
  地図で見る限り、浦郷港付近の485号は海(港)沿いの道を走るのではなく、少し奥まった道を走るようになっています。しかし日の出トンネルを出て、そのまま道なりに走ると、港沿いの道になってしまいます。あれれ。
少し奥まった通りってどれだ?と思ってよく見てみると、どうやらこの道のようです。しかしこの道は進入禁止では入れません。
 
進入禁止
進入禁止
     
  しょうがないので、先に終点まで行って戻ってくることにします。地図上で見ると、西ノ島町役場前が終点のようです。港側の道から内側の細い道に進入し、役場前まで行きます。下の写真がその場所です。特に終点を示すものは何もありません。本当にこんなところが終点?
 
西ノ島区間終点
西ノ島区間終点
     
  左に折れた場所から撮ったのが下の写真。
 
西ノ島区間終点2
西ノ島区間終点2
     
  そしてもうちょっと下がると、西ノ島役場があります。
 
西ノ島役場1
西ノ島役場1
     
  これが入口です。
 
西ノ島役場2
西ノ島役場2
     
  Google Maps や MapFan 等を見ると、いずれも西ノ島役場前が終点になっているのですが、クルマのナビの地図を見ると、485号はもうちょっと先まで続いているのです。上の地図で言うと、左端の上下左右の矢印が表示されている場所のすぐ隣で、港沿いの道と内側の道が合流している場所がありますが、そこまでが485号と表示されています。どっちが正しいんでしょうね。役場前ってのがもっともそれらしいんですが、、、
しかしとりあえず、ナビの示す終点まで行ってみることにします。下の写真がその場所です。
 
終点その2
終点その2
     
  やはり左に折れた場所から撮ってみました。ここは「石橋診療所」、NHK 連続テレビ小説「だんだん」ロケ地だそうで。
 
連続テレビ小説「だんだん」ロケ地
連続テレビ小説「だんだん」ロケ地
     
  終点まで行ったので、折り返して帰ってきます。先の進入禁止では入れなかったところから日の出トンネルの手前に出てきます。そこからトンネルに入るのではなく、直進して海沿いを進みます。ここも地図的には485号となっています。ぐるっと回って、日の出トンネルの東側で、485号(本線?)を渡ります。渡った場所で撮ったのが下の写真です。ちょうど485号の南側から撮っています。ここに見える右の道をぐるっと回るルートも485号となっているので、走っておきます。
 
485号の残り区間
485号の残り区間
     
  写真を撮った場所から振り返ってみるとこんな感じです。ここも485号ですが、結構細い道です。
 
海沿い485号
海沿い485号
     
  これで一応西ノ島区間はすべて終了です。次はフェリーで島後島に渡るのですが、少し時間があるので、フェリーの時間まで観光します。西ノ島西部の国賀海岸や、魔天崖に行ってみることにします。ここではたくさん写真撮ったので、別ページにまとめました。こちら からご覧ください。
 
国賀海岸から魔天崖
国賀海岸から魔天崖
     
 

魔天崖から帰ってきます。右の地図だと、上から降りてきている白い道路を通って、薄黄色の県道315号に戻ります。国賀海岸、魔天崖への道は最果て感漂う良い感じ(笑)の道だったんですが、県道315号になると人の住むところに帰ってきた、という感じになります。

と、下のような「イカ寄せの浜」の看板が。世界でも有数なイカ好き民族の日本人としては寄らなければなりません。笑
右の地図だと、ちょうど由良比女神社とある場所です。

   
 
イカ寄せの浜
イカ寄せの浜
     
  上の写真の右端に移っている、海に少しはみ出した所へ、このような説明看板が。ちょっと字が小さくて読みにくいでしょうか。下にテキストだけ抜き出しておきます。
 
由良比女神社とイカ寄せの浜
由良比女神社とイカ寄せの浜
 

由良比女神社とイカ寄せの浜

<由良比女神社>
 延喜式神名帳に見える古社で漁業神、海上守護神として島内の信仰を集めており、隔年ごとに壮麗な大祭が催されています。
 鳥居が海中にたち、その入江にイカの大群が押し寄せることで知られており、その昔、神社の前の海岸には毎年12月から正月にかけてイカの大群が押し寄せることから、浜の周りには見張り小屋が立ち並んでいました。
 イカを「拾う」というのもこの地域だけで、カゴですくったり、手づかみでイカを取ったりしました。現在も少数ですが、時期になるとイカが寄ってきます。
 神社には、祭神由良比女命とイカにまつわる伝承が残されています。

<イカ伝説>
 鳥居のある入江にイカの大群が押し寄せるのは、その昔、由良比女命が芋桶に乗って海を渡っているときに、海に浸した由良比女命の手をイカが引っ張った(噛みついたとも・・)ので、そのお詫びのしるしに、毎年由良の浜にイカの群れが押し寄せるようになったと伝えられています。

     
  面白いですね。イカが押し寄せる浜 、とは。
手摺りの柵にイカの形が貼ってあります。ちょっと可愛い。笑
 
イカ手摺り
イカ手摺り
     
  浜の向こうに番小屋が見えます。
 
番小屋
番小屋
     
  すぐ向こうに由良比女神社がありますが、寄りませんでした。しかしその手前に、下のようなイカが。
本当のイカではなく、紙(?)で作ったイカが吊るされているのです。そしてさらによく見ると奥にでっかいイカが!
 
由良比女神社
由良比女神社
     
  こんなものが吊るされています。うつろな目が何とも言えない雰囲気です。
 
イカのオブジェ
イカのオブジェ
     
 

イカ寄せの浜を後にして、あと1カ所、船引運河に寄り道します。この西ノ島は島の中央部のくびれた場所で水路によって2分されているのですが、その水路が船引運河です。

今回乗れなかった遊覧船は、西ノ島北部の海岸線を観光した後、この水路を通って島の南岸へ戻ってくるようです。

下の写真がその水路で、これは南側を向いた様子です。

   
 
船引運河1
船引運河1
     
 

右の写真は北側です。ちょうど船が通過していました。
そんなに幅広い水路ではありませんね。

船引運河2
船引運河2
     
 

水路の上には橋が架かっていますが、橋の横の草むらに看板が倒れていました。開通大正4年だそうで。すごいです。
昭和39年は「拡幅」と書いてあります。

橋の方は、竣功昭和44年3月31日となっていますね。

船引運河3
船引運河3
   
 
船引運河4
船引運河4
     
  そして別府港まで戻ってきました。別府港を後にして、島後島の西郷港を目指します。
 
別府港発
別府港発
     
  例によって、車両甲板の写真です。
 
車両甲板
車両甲板
     
  外を見ていると、船が追いついてきて、追い抜いていきました。これは隠岐汽船が誇る高速線、レインボー2 ではありませんか。
レインボー2は出力 8,384 kw、ということは、およそ 11,243馬力、最大速力 45 ノット(83.34 km/h)を誇る高速船です。下の写真の通り水中翼船ですね。速度はフェリーの倍ほどです。本土までは1時間くらいだそうで。
流石に速いです。見てるうちにすぐに遠ざかって見えなくなってしまいました。
 
レインボー2 1
レインボー2 1
レインボー2 2
レインボー2 2
     
 
レインボー2 3
レインボー2 3
レインボー2 4
レインボー2 4
  Wikipedia の 隠岐汽船のページ を見ると、レインボー2の先代のレインボーの詳しい記述があります。レインボーとレインボー2では外見的に大きな違いがないとのことなので、性能、スペックなども似たようなものなのかもしれません。
ディーゼルターボ双頭浮上式ウォ−タージェット水中翼船です。何か書いてるだけで格好いい。笑
  これで485号の本土&西ノ島区間(1日目)は終了です!
この日はこの後、島後島の西郷港に入港し、そのまま宿に直行です。宿は西郷港付近に取りたかったのですが、取れなかったので、少し離れた民宿です。明日は島後島区間を走行し、本土へ帰ります。

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