国道485号
その2

 

さて2日目です。485号の島後島ルートは、島の北東部、隠岐の島町布施の町役場支所前から始まって、反時計回りに島の北端付近まで行き、今度は島の真ん中を突っ切って南部の西郷港まで、となっています。しかし今回は、西郷からスタートの逆走ルートを辿ることにします。距離は 33 km ほどあります。

泊まった宿がかなり北部(隠岐の島町北方)だったので、西郷港に戻る前に、ちょっと島の北西部にある ローソク島 に寄り道することにしました。

宿を後にして県道44号から細い道をくねくねと走ってローソク島へ向かいます。

下の写真のような道が続きます。その後、ローソク島展望台駐車場に着きます。駐車場に隣接する展望台から遠くにローソク島が望めるんですが、迫力ありません。。。

   
 
ローソク島への道
ローソク島への道
     
  しかし展望台の横に下へ降りる道が続いており、10分ほどかけて下ります。するともっと近寄れる展望台(第2展望台)があり、そこから下のような異様な形をした岩が見られます。これがローソク島です。島と言うより岩ですよね。
 
ローソク島
ローソク島
     
 

この展望台からは角度の関係で見えないのですが、日没にあわせて 船でローソク島の近くに行けば、右のような、島の先端に太陽が重なる様子が見えるそうです。これがローソク島という名前の由来です。

下の写真はちょっと引いて撮ってみたものですが、こうやってみると、ローソク島の屹立具合がよくわかります。どうやったらこんな形ができるんでしょうね。

ローソク島看板
ローソク島看板
   
 
ローソク島(引き)
ローソク島(引き)
     
  ローソク島を後にして、ぐぐっと南下して、西郷港です。この交差点を左折して島後島区間のスタートです。
 
島後島区間スタート
島後島区間スタート
     
  交差点の場所からスタート地点を撮ってみました。このあたりがまさに西郷の中心部です。
 
島後島区間スタート2
島後島区間スタート2
     
  市街地区間はすぐに終わり、山間の田舎道になります。道自体はよく整備されていて順調に走れます。
 

隠岐の島町近石
     
 

上の写真は最近できた道のようです。まさにこの写真を撮ったすぐ横に、右のような起点の印の看板がうち捨てられていました。もう工事が終わったから用無しということでしょうか。

しかし「起点」の印ですよ。これは道路の起点ではなく工事区間の起点を示すものなんでしょうけど、起点には変わりありません。「起点」が写真に収め収められて妙に満足です。笑

起点
起点
  しばらく進んで、隠岐の島町山田付近です。ここで向こうから歩いてくる一団が。
昨夜泊まった宿のおじさんが、明日祭りがある、って言ってたんですが、これのことですね。のぼりには「山田神社」と書いてあります。大きな縄を運んでいますね。奉納するんでしょうか。
 
祭1
祭1
祭2
祭2
     
 
祭3
祭3
祭4
祭4
     
  しばらく調子よく走っていたんですが、突然行き止まりになってしまいました。あれれ。
この先は全面通行止めで、右に行けって、なっています。
 
行き止まり
行き止まり
     
  何か右の道は細いですよ。こっちですか???
 
右の道
右の道
     
 

ここ実は、建設中のバイパスのようなのです。この先もまだ延伸するようなんですが、今日の時点ではここまで。

右の地図では 2010年6月現在、まだこのバイパスの路線はありません。下から出てきた485号がそのまま真っ直ぐ伸びるようなのです。

この右に曲がった先の細い道は、右の地図だと真ん中ちょっと上を左右に走る白い道のようなのです。ということで、この道を進むと、485号本線に戻ります。

485号本線に戻って、先に進むのではなく、戻ってきました。下の写真は、帰路の途中で撮ったものです。右の地図では、ちょうど485号のマークがある場所で485号と白い道が分岐していますが、その場所で撮ったものです。実はバイパス側が既に485号になっていて、地図上で485号となっている部分はもう旧道になってしまっているんじゃ無かろうか、という疑問を持ちながら帰ってきていたのですが、ここでこの道も現役の485号であることが確認できました。

   
 
485号本線
485号本線
     
  バイパスとの分岐点に戻ってきました。手前(南)から奥(北)へまっすぐ進むのがバイパスです。バイパスの上を左右に横切っている道を通って、今クルマの止まっている交差点でバイパスと交差するのが、今戻ってきた485号です。
いやしかしこの道、普通に進んでるとまっすぐ行ってしまいますよ。そうすると行き止まりなんて、罠ですね〜。
 
バイパスとの分岐点
バイパスとの分岐点
     
  もうちょっと戻ってみると、下のような看板が。気がつかなかった。。。しかも485号を進むには、中村方面が正しいのですが、そんなもの始めてここに来る私が即座に認識できるわけもありません。しかも左折は旧道とかなってるし、、、普通に進むと直進してしまいますよ。
 
注意!
注意!
     
  「旧道」方面に曲がった直後にこういう立て看があります。バイパスの工事予定です。このバイパスは「郡バイパス」というのですね。この地図は右が南なので、今は右から左へ進んでいます。「山田」の文字が見えますが、現在地は「山田」のすぐ左、「トンネル」となっている部分の手前です。
 
バイパス工事
バイパス工事
     
  さて、バイパスの様子が確認できたので、先に進みます。というか今来た「旧道」を戻ります。
途中下のようなおにぎり標識を発見。この道は「旧道」となっていますが、やはり現役485号であることが確認できます。
 
「旧道」
「旧道」
     
  バイパスに行き止まった後の白い細い道が485号と合流する地点まで来ました。左の道が485号本線(しかしここでは「旧道」)、右の上ってくる道が白い細い道です。見た感じ右の道の方が太く見えますが気のせいです。笑
 
細い道との合流点
細い道との合流点
     
 

少し進みます。485号の最も北までやってきます。ここから島後島最北端の白島海岸までちょっと寄り道です。

485号を離れて少し進むと、駐車場がありました。
そこには下の写真のような案内図が。

このタイプの案内図、隠岐諸島のあちらこちらで見かけます。

   
 
白島展望台案内図
白島展望台案内図
     
 

少し歩くと、白島崎灯台がありました。
コンパクトな灯台ですね。中には入れません。

 

 

白島崎灯台
白島崎灯台

白島崎灯台全景
白島崎灯台全景
     
  灯台のある広場の先に鳥居があって、その間から向こうの島(沖ノ島)にもう一つ建造物が見えますね。
 
鳥居
鳥居
     
  これは何でしょう?これも灯台?
 
沖ノ島
沖ノ島
     
 

灯台を後にして、白島海岸を見に行きます。

途中にこういう標識が。
なんかヤバそうな地名ばっかし書いてあるのは気のせい?

矢印
矢印
   
  さっきの建造物のあった沖ノ島は、オオミズナギドリの繁殖地だそうで。
 
オオミズナギドリ繁殖地
オオミズナギドリ繁殖地
     
  少し歩いて、白島崎展望台に着きました。左奥にさっきの沖ノ島がちょっと見えていますね。
 
白島崎展望台
白島崎展望台
     
  この展望台からは、名前の通り、白い島(岩)が見えます。何でこんな白いんでしょうか。
 
白島1
白島1
     
 
白島2
白島2
     
 
白島案内板
白島案内板
     
  美しい白島にしばし見とれた後、485号に戻ります。中村まで 3 km と出ています。
中村がゴールではありませんが、いずれにしてもあと少しです。
 
485号へ復帰
485号へ復帰
     
  ここからしばらくは下の写真のような道が続きます。
 
隠岐の島町元屋
隠岐の島町元屋
     
  そして最後、クランク状に道が曲がって、県道47号と交わる交差点で、ゴールとなります。
   
 
485号ゴール
485号ゴール
     
  ゴール地点から振り返るとこんな感じです。
 
ゴール地点から
ゴール地点から
     
  ゴールした後ですが、帰りのフェリーに乗るため、島後島南部の西郷港まで帰る必要があります。このまま島東部の海岸沿いを南下しても良かったんですが、山間部を突っ切って、名物の乳房(ちち)杉を見て帰ることにします。
そこで今終了した485号を少し戻って、山の中へ入っていきます。
 
山の中へ
山の中へ
     
  川沿いを走ります。川と行ってもそんな大きな川ではなく、右の写真のような小川です。
川沿い
川沿い
   
  森の下草はシダ類が多いです。シダ類は雨の多い亜熱帯的な気候の場所に生えているものと思っていたんですが、こんな北の島でこんなたくさん見られるとは意外です。
 
シダ類
シダ類
     
  かまわずどんどん先に進みます。道路に落ち葉が増えてきて、路面はクルマ1台分の轍が続くだけになります。
 
山の中へ2
山の中へ2
     
  そして乳房杉に到着です。島後島の最高峰は大満寺山(だいまんじさん 608m)だそうですが、その近くにあります。
 
乳房杉看板
乳房杉看板
     
 

これが乳房杉です。

どれが乳房?
左の垂れ下がっているヤツがそうでしょうか。

乳房杉
乳房杉
   
  拡大してみました。やはり左の垂れ下がっているヤツが「乳房」なんでしょう。「お婆さんの乳房」という感じ。笑
上の説明版では「大小24の下垂根」となっています。どこをどう勘定したら24なんでしょうか。
ちなみに、この垂れ下がっているヤツは「下垂根」と言うだけあって、幹ではなく「根」なんだそうで。
また「乳房」の由来は、その形に加えて、梅雨の時期に乳根の先から白い樹液が出ることから、とも言われているようです。
 
乳房杉(拡大)
乳房杉(拡大)
     
  ちなみに杉の周りは立ち入り禁止になっていて、これ以上近づけませんでした。
立ち入り禁止
立ち入り禁止
   
  足元を見ると、こういったゼンマイがたくさん。
 
ゼンマイ
ゼンマイ
     
  乳房杉を後にして、先に進みます。山間部を抜け、ダム湖(伊賀湖)の横を通り過ぎて、再び485号に戻ります。
西郷港に向かって南下するんですが、途中にある 玉若酢命神社 に寄ってみました
 
玉若酢命神社
玉若酢命神社
     
 
本殿
本殿
     
 

入口に大きな杉の木があります。
八百(やお)杉と言うようです。

乳房杉も樹齢800年だそうですが、この杉もやはり樹齢800年なんですね。

八百(やお)杉
八百(やお)杉
   
  入口横にやはりこのタイプの案内図があります。
 
玉若酢命神社案内図
玉若酢命神社案内図
     
  さらにその横に謎のオブジェが。何でしょうこれ。
 
謎のオブジェ
謎のオブジェ
     
  これは、境港にある 水木しげるロード を隠岐の島まで延伸しようというプロジェクトがあり、その結果設置されたものの一部なんだそうです。右の妖怪は盲目の琵琶法師妖怪 琵琶ぼくぼく だそうです。ちなみにさらに右の岩は、島後島の名称の一つ、トカゲ岩 の岩なんだそうです。
 
隠岐は水木サンのルーツです
隠岐は水木サンのルーツです
琵琶ぼくぼく
琵琶ぼくぼく
     
  そしてついに西郷港に到着です。出港です。名残惜しいですね。
 
西郷港
西郷港
     
  車両甲板の様子です。満車です。
 
車両甲板
車両甲板
     
 

そしてついに七類港に戻ってきました。本土に上陸です。

下の写真はフェリー乗り場付近の様子で、正面左にフェリーが着いて、そこから出てきました。

ちなみに、地図的には正面を横切っているフェリーに乗り込む通路の下までが485号のようです。

   
 
七類港
七類港
     
  この写真は出発時にフェリーの上から見た メテオプラザ です。出発時には時間がなくて寄れませんでしたが、今は少し時間があるので、寄ってみることにします。ちなみにこのメテオプラザ、上の Google Maps の地図で見てもこの丸い独特の形状がしっかり確認できますね。
 
メテオプラザ
メテオプラザ
     
  あの丸い形状は中が空洞になっています。中に入ると正面に大きなスクリーンがあり、椅子が並べてあって、ビデオが流れています。内容は、私が見たのは「隕石のでき方と宇宙の歴史」みたいなものでした。ちょっと(かなり)箱物行政の匂いがします。
しかしメテオプラザでは、美保関隕石の実物が拝めます。これがそうです。思ったより大きい。これが猛スピードで宇宙から落ちてきて、家に突っ込んだと思うと恐ろしいですね。
 
美保関隕石
美保関隕石
     
  最大長さ 25.2 cm、重さ 6.38 kg だそうです。
美保関隕石の説明
美保関隕石の説明
  これで485号は終了です!
485号は正直言って楽しかったです。何たって隠岐の景色はすごかったですね。もう写真撮りまくり。
それでもやはり目的は観光ではなく国道なので、国道に集中して(笑)行動しました。
隠岐諸島は是非とも、じっくり観光のためだけにまた来たいですね。
 

次の国道は154号です。



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