国道399号
399号線
 
起点 福島県いわき市
終点 山形県南陽市
総延長 179.4 km
 
スタート 2020年11月01日 7:00 頃
伊達市着 2020年11月01日 14:00 頃
所要時間 約 7.0 時間

伊達市発 2020年11月02日 8:15 頃
ゴール 2020年11月02日 14:00 頃
所要時間 約 5.75 時間

総所要時間 約 12.75 時間(順走)
平均速度 約 14.1 km/h

 

次は399号です。
2020 年は新型コロナウイルスの流行のため活動の大半を自粛しており、国道走行も久しぶりです。なんと前の国道 294号 からおよそ8ヶ月ぶりです。

399号は福島県いわき市の十五町目交差点から始まり、福島県内を北上し、山形県南陽市の竹原交差点で113号に至るまでの 179.4 km です。順走します。

福島県の北部では浪江町を通過します。浪江町にはいわゆる帰還困難区域があり、399号も一部通行止め(立ち入り禁止)の区間があります。その部分は迂回せざるを得ません。(しかし、Google Maps のルート検索では通れてしまいます。。。)

また、Google Maps でルート検索すると、福島県北部から鳩峰峠を経由して山形へ抜ける場所が何故か通過できないのです。そのため右の地図もその辺のルートがなんだかおかしなことになっていますが、実際にはスムーズに通過できています。(酷道でしたが、、、)

     
 

それでは399号のスタートなのですが。。。
399号線の起点は右の地図の A 地点で、そこから北上するのですが、実は A 地点から B 地点まで東へ延びるルートがあるのです。その距離約 4.5 km。B 地点で 6号 に合流します。

どうして B 地点が起点にならないのかは謎ですが、この区間は、本線走行の前日、いわき市に到着した 10 月 31 日のうちに走っておきます。

     
  いわき市の十五町目交差点(A 地点)に西から進入します。
案内標識の直進方向が補修されて399号になっていますね。このルートは最近399号になったのかもしれません。
 
A 地点
A 地点
     
  この区間は約 4.5 km なのですぐに終わってしまいます。B 地点手前で6号に向かう高架の下をくぐります。
 
6号へ
6号へ
     
  そしてその先の分岐点が B 地点です。直進すると6号、左折しても6号です。この日はここまでです。
 
B 地点
B 地点
     
  そして日付変わって、11 月 1 日です。スタート地点の十五町目交差点(A 地点)に、今回は東から進入します。手前に見えているのは平大町交差点で、十五町目交差点は奥に見えている交差点です。ここを右折してスタートです。
 
399号スタート
399号スタート
     
  スタート直後、スタート地点を反対側から見た様子です。案内標識の支柱に、、、
 
十五町目交差点(反対側)
十五町目交差点(反対側)
     
  小型の標識が貼り付けられています。このタイプの標識はこの後もたくさん出てきます。
小さな標識
小さな標識
     
  スタートしてすぐに正面にJRいわき駅があります。339号は駅前を左折します。
 
いわき駅
いわき駅
     
  いわき駅の前を左折して 250 m ほど進むと右折です。
 
     
  右折した先はこんな感じの坂道で、なだらかに左に曲がりながら跨線橋になってJR線(常磐線など)の上を越えていきます。
 
右折した先
右折した先
     
  JR線を超えて北上します。いわき市の市街地は少しだけで、すぐに山の中へ進みます。そして常磐自動車道と交差します。
 
常磐自動車道
常磐自動車道
     
  常磐自動車道を超えたすぐ先で、県道41号が合流してきます。県道41号とはしばらく重複して分岐します。
 
県道41号と分岐
県道41号と分岐
     
  分岐した後、どんどん高度を上げていくのですが、その途中にこんな城?を発見。何だこれ。
これはどうやら展望台のようです。門が閉まっていて、中には入れませんでした。
 
城?
城?
     
  先に進みますが、だんだんヒドい道になります。でも随所に待避所があったりして、普通に走れます。ここを右折しますが、、
 
     
  正面のガードレールにシール型が貼り付けてあります。でも半分くらい剥げちゃってますね。歴史を感じる。
剥げたシール型
剥げたシール型
     
  さらに北上するとトンネルがあります。戸渡トンネル(A → B)です。そして地図上では左側に旧道もあるように見えます。ここは両方通るつもりで来ましたが、、、
     
  これが A 地点の様子です。どうやら左側の道へは進めないようです。
 
A 地点
A 地点
     
  ゲートのバーの上には「この林道は国有林の専用林道です。一般車両の通行を禁止します。」とあります。もうここは国道ではなくなってしまっているようですね。
 
進入禁止
進入禁止
     
  トンネルを抜けて B 地点です。こちらも右側の道は立ち入り禁止になっていますね。
 
B 地点
B 地点
     
  福島県双葉郡川内村の中心部へ進みます。すると標識のようなものが、、、
 
標識?
標識?
     
  おにぎり標識みたいな逆三角形だったので、これも標識の一種か?と思ってよく見てみたのですが、どうやら標識ではないようです。一体何なんでしょうねこれ。中央には LED が並んでいるようなので、夜には光るのでしょうか。そして下向き三角の下の頂点付近には「国土交通省NET S 登録 No. TH-020038-A」とあります。
拡大
拡大
     
  どんどん北上します。288号に突き当たって、左折して合流です。
 
288号に合流
288号に合流
     
  288号とは 5 km ほど重複して分岐します。
 
288号から分岐
288号から分岐
     
  288号から分岐してすぐの場所にポール標識がありました。
 
ポール標識
ポール標識
     
  このタイプのポール標識は、この写真を撮った場所付近に少しあっただけで、他の場所には見られませんでした。東北はこのタイプ多い気がするのですが、399号では少ないようですね。
ポール標識拡大
ポール標識拡大
     
  続いて399号は県道50号に突き当たり、クランク状に折れ曲がって先へ進みます。手前に県道253号方面は通行規制中であることを示す看板が出てますね。そういえば案内標識にも「浪江」とあり、そういう場所に近づいてきたのか、と思います。
 
県道50号
県道50号
     
  ちなみに上の写真にも写っていますが、この交差点の角には道路元標が設置してありました。写真じゃちょっと見づらいですが、道路側に「道路元標」、横には「葛尾村」とあります。
道路元標
道路元標
     
  クランク状に折れ曲がって県道50号から分岐したすぐ先に今度はこんな看板が。「自動二輪、原付、軽車両、歩行者は通行できない。」ということはクルマ(四輪)だけ通れるってことですか?
 
注意
注意
     
  さらに進むとまた違う看板が。いよいよ「帰還困難区域」だなぁという感じです。
 
帰還困難区域
帰還困難区域
     
  続いて459号に合流。右折してしばらく重複します。
 
459号に合流
459号に合流
     
  459号とは約 1.2 km 重複して分岐です。正面を横切るのは114号で、459号はここを右折、399号は左折です。
やはり帰還困難区域と言うべきか、このあたりではとてもクルマが少なくなりました。ほとんど対向車も無し。
 
114号に合流
114号に合流
     
  114号線に合流して約 850 m 進んだところ(A 地点)で339号線は114号線から分岐するのですが、そこから北側は通行禁止区間です。ここから北側の B 地点まで、約 11 km が通行禁止です。こればっかりはしょうがないので、→ C → D と迂回して、B 地点には北側から進みます。
 
     
  次が A 地点の様子で、114号線から分岐するところにこのようなゲートがあって、完全に閉じています。
 
A 地点
A 地点
     
  A → C → D と進んで、339号に戻ってきます。
次の写真が D 地点の様子。左右に走るのが399号で、右折して B 地点に向かいます。
 
D 地点
D 地点
     
  D 地点で399号に復帰する手前に、放射線のモニタリングポストがありました。二つ並んでいて、左は停止中のようですが、右のヤツは 0.623 μSv/h と表示されています。これも帰還困難区域ならではでしょうか。
 
モニタリングポスト
モニタリングポスト
     
  そして B 地点まで南下します。当初はもっと南まで(県道62号のところまで)行けるんじゃないかと思っていたのですが、それよりはるか手前で通行止めです。ここには警備のおじさんがいて、許可証のない人はこの先立ち入り禁止だと言うことでした。
 
B 地点
B 地点
     
  B 地点から引き返して先へ進みます。
途中何カ所かにこういう黒い物体が積んである場所がります。除染土ですね。。。こういう場所、何箇所もあります。
 
除染土
除染土
     
  帰還困難区域を後にしてどんどん北上します。一時県道12号と重複し、すぐに分岐します。
 
県道12号と分岐
県道12号と分岐
     
  この曲がり角に立派ないちょうの木が立っています。これは、飯館村(福島県相馬郡飯館村)指定天然記念物の「常念寺のいちょう」だそうです。かなり立派です。素晴らしい。
常念寺のいちょう
常念寺のいちょう
     
  そしてそのすぐ先の道の様子です。県道12号との重複路線はセンターラインもハッキリした立派な道でしたが、分岐した先はセンターラインがなくなってしまいましたね。そしてこの時期はちょうど紅葉の時期でした。天気が曇り〜雨だったので写真的にはいまいちですが、それでも赤い葉っぱが鮮やかです。
 
紅葉
紅葉
     
  さらに北上して349号に合流します。ここは右折して霊山方面へ進みます。
 
349号に合流
349号に合流
     
  349号と重複しながら進みます。東北中央自動車道と交差します。
 
東北中央自動車道
東北中央自動車道
     
  そしてその先で115号と交差します。399号は349号と重複しながらさらに先へ進むのですが、この日の行程はここまでです。この交差点は福島県伊達市ですが、この日はここから福島市内まで進んで宿泊です。
 
115号と交差
115号と交差
     
  さて日付が変わって 2020 年 11 月 2 日です。前日のゴール地点からスタートします。
 
次の日
次の日
     
  349号と重複しながら伊達市の中心部へ進みます。
     
  伊達市の中心部では、まず A 地点で 阿武隈急行 と交差します。
 
阿武隈急行
阿武隈急行
     
  そしてその先に何と一方通行があります。B → C 区間です。ここはぐっと道が細くなります。C 地点を右折すると、、、
 
C 地点
C 地点
     
  その少し先で399号は348号から分岐します。
 
D 地点
D 地点
     
  349号から離れてしばらく西進し、阿武隈川を渡った先で 4号 と交差します。
 
4号と交差
4号と交差
     
  そしてその先でJR線と交差します。ここでは東北・秋田新幹線の高架の下をくぐり、その先で跨線橋で東北本線を超えます。
 
新幹線
新幹線
     
  少し進んで、次は東北自動車道と交差します。
 
東北自動車道
東北自動車道
     
 

続いて 飯坂温泉 へやってきます。ここではルートが分岐しています。

まず道なりに進むのが A → B のルートです。そして B → C のルートも399号なのです。A → B のルートは摺上(すりかみ)川沿いに進むルートで、古い細い道ですね。一方、B → C ルートは新しい広い道です。

ところで、Google Maps では C 地点を通り過ぎて D 地点までが 339号となっています。しかし C → D 区間が国道なのは Google Maps のみで、そのほかの地図では C までが国道なのです。Google Maps 大丈夫か???

まぁそれはともかく、ここは A → B → C → D → A と一回りします。

     
  A → B 区間はかなり裏道っぽい感じです。こんな道です。
 
A → B 区間
A → B 区間
     
  そして B 地点。ここは昔はこのまま直進だった形跡が残ってますね。B → C 区間が新たにできて、そっちが主ルートになり、A 地点から来たこの道が B → C ルートに直角に交わるように変わっています。
 
B 地点
B 地点
     
  そして C 地点。右折して D 地点へ向かいます。正面は工事中のようで、そのうち真っ直ぐ延伸するのかもしれません。
 
C 地点
C 地点
     
 

D 地点から A 地点へ戻りますが、その直前に 福島交通飯坂線 の飯坂温泉駅があります。ちょうど摺上川を渡る直前です。ちょっと寄ってみました。

駅前は少し広くなっていて、銅像とか何とか色々あります。あの銅像は誰の像なんでしょう???

飯坂温泉駅
飯坂温泉駅
     
 
駅前1
駅前1
駅前2
駅前2
     
  摺上川に架かる橋は十綱橋です。橋の上から摺上川(北向き)を見るとこんな感じ。川の右側にずらっと旅館が並んでいます。そして左の建物は共同浴場のようです。
 
摺上川
摺上川
     
  飯坂温泉を後にして北上します。このあたり でスリット標識を発見。
 
スリット標識
スリット標識
     
  さらに北上するとダムがあります。摺上川ダム です。立派なロックフィルダムです。ダム湖は 茂庭っ湖(もにわっこ) と言うようです。ちょっと名前カワイイ。(^_^;)
 
摺上川ダム
摺上川ダム
     
  399号は福島県から山形県までの国道ですが、実は摺上川ダムの先でちょっとだけ宮城県に入ります。右の地図の A → B 区間で、約 5.6 km あります。
     
  これが A 地点の様子です。Yahoo カーナビ上ではここが県境になっているのですが、県境を感じさせるものは何もありません。
 
A 地点
A 地点
     
  と思ったらすぐ先に宮城県の標識がありました。これで宮城県。
 
宮城県
宮城県
     
  そして B 地点。ここで福島県に戻ってきます。
 
B 地点
B 地点
     
  福島県に戻ると、福島県と宮城県の県境に沿って北西へ進みながら山形県を目指します。
このあたりは標高が高いこともあり結構紅葉が見られました。残念ながら天気がいまいちでしたが、それでもこんな感じでした。
 
     
  そして福島県と山形県の県境の 鳩峰峠 に到達します。峠なので少し開けています。
 
鳩峰峠
鳩峰峠
     
  山形県側から見るとこんな感じ。右側が少し広くなっていて、駐車場的な感じですね。
 
山形県側から
山形県側から
     
  どうでも良いことですが、上の写真の案内標識のちょうど真下あたりの路面に右のようなものが書いてあります。399 は国道番号でしょうが、BP と K は何でしょう。「BP」=「バイパス」? そんなバカな。(^_^;)
399 BP K
399 BP K
     
  そして山形県側にはこんなゲートがあります。この先しばらく、クネクネとした細い道をどんどん下ります。
 
山形県側
山形県側
     
  どんどん高度を下げて、高畠町(山形県東置賜郡高畠町)の中心部へ進みます。右から113号が合流してきます。ここからしばらく重複します。
 
113号に合流
113号に合流
     
  そしてその先で東北中央自動車道と交差します。東北中央自動車道と交差する113号線は赤湯バイパスと言います。
 
東北中央自動車道
東北中央自動車道
     
  東北中央自動車道と交差して約 1 km 進んで分岐します。左の側道へ外れ、降りた先で右折して赤湯バイパスの下をくぐって南陽市街方面へ進みます。
 
113号から分岐
113号から分岐
     
  少し北上して左折します。右から赤湯バイパスでは無い方の113号が来ていて、ここで再び合流。ゴールまで重複です。
 
再び113号と合流
再び113号と合流
     
  113号と重複して進みながら、山形新幹線/フラワー長井線 の上を跨線橋で超え、ぐるっと回り込みながら赤湯バイパスに到達してゴールです。正面を左右に横切るのが赤湯バイパスです。
 
あと 300 m
あと 300 m
     
  これがゴール地点の様子です。ここも昔は真っ直ぐ進んでいた道路を修正して赤湯バイパスに直角に交わるように変更されていますね。そして正面で何か作られていますが、おそらく橋脚で、正面を高架が左右に走るようになるのでしょう。
 
399号ゴール
399号ゴール
 

これで399号は終了です。
久しぶりの国道でしたが、結局3日がかり。なんだか大がかりになりました。浪江町では帰還困難区域があり、除染土もそこここに置いてありました。もうすぐ原発事故から10年だというのに、、、
茂庭っ湖から鳩峰峠を超えて山形県に入るあたりなど、結構な酷道区間もあって、なかなか楽しめた国道でした。

これで山形の全国道が終了しました。終了は16県目です。

  次は、306号です。  

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