●国道292号
292号
 
起点 群馬県吾妻郡長野原町
終点 新潟県妙高市
総延長 112.6 km
 
スタート 2024年11月02日 12:30 頃
長野原町着 2024年11月02日 15:00 頃

草津町発 2024年11月03日 8:30 頃
ゴール 2024年11月03日 15:15 頃

所要時間 約 9.25 時間(順走)
平均速度 約 12.2 km/h

 

次は292号です。
292号は群馬県吾妻郡長野原町の国道406号上から始まり、群馬県内を北西へ進み、長野県を経由して新潟県に入った後、新潟県妙高市の寺町交差点付近に到達するまでの 112.6 km です。順走します。

(右の Google Maps マイマップでは、何故か群馬・長野の県境付近が通れません。何度修正しても迂回されてしまいます。冬期封鎖期間に入ったためでしょうか。。。)

 

スタート地点は右の地図の A 地点です。(A 地点は E 地点に隠されて見えませんが、E 地点のすぐ左にあります。)

A 地点を出た後、406号と B 地点まで重複し、その後分岐して C 地点を目指します。C 地点は 草津温泉 です。292号はそのまま左上へと進みます。

しかしここに、→ D → E → A と進むルートがあり、このルートも292号なのです。昔のことは分かりませんが、E → D → C の方が元々の292号のルートだったのかもしれません。

そこで1日目(11月2日)は A → B → C → D → E → A とぐるっと一回りし、さらに → B → C と進んで、草津温泉で終了(宿泊)。そして2日目は草津温泉の C 地点からスタートし、新潟県を目指すことにします。

     
  それでは292号のスタートです。
雨の中のスタートです。台風崩れの温帯低気圧が秋雨前線と一体化していて大雨です。むむむ。。。
群馬県内で145号を西進し、406号に乗り換えてJR吾妻線の長野原草津口駅前を通り過ぎ、そのすぐ先がスタート地点です。写真の正面奥の丁字路を左折してスタートです。案内標識を見ると左折が406号、右折が292号となっていますが、先に進むのは左折です。つまり406号と重複です。右折は E 地点方向です。
 
292号スタート
292号スタート
     
  406号とは約 2.6 km 重複して分岐です。正面の信号(大津交差点)を右折します。(406号は直進して145号との重複になります。)
 
406号から分岐
406号から分岐
     
  1 km 地点に支柱型のキロポストがありました。
 
1 km キロポスト
1 km キロポスト
     
 

このキロポスト、よく見るとなんと木製です。

292号ではこのタイプの木製キロポストがたくさん見られました。この 1 km のキロポストはかなり年季が入った感じで、特に上の方ボロボロでした。なお、その後出てきたヤツはもっと新しくて奇麗な感じでした。

木製キロポスト
木製キロポスト
     
  さらに北上すると「『草津節』メロディーライン」があります。これは路面に掘った溝による走行音で音楽(ここでは草津節)を奏でる、というものです。草津節に聞こえるか? と言うと、どうでしょうね。(^_^;) この日はかなりの雨だったせいもあり、いまいちよくわかりませんでした。
 
草津節メロディーライン
草津節メロディーライン
     
  続いて道の駅があります。草津運動茶屋公園 です。ここは施設が道路の両側にあって、道路の反対側へ渡る歩道橋があります。こんな感じで立派な歩道橋です。歩道橋からは草津の温泉街や浅間山が望めるそうなのですが、この日は大雨で、それどころではありませんでした。残念。
 
道の駅 草津運動茶屋公園
道の駅 草津運動茶屋公園
     
 

道の駅を出るとすぐに草津温泉です。到着前にヘンな(笑)ところがあります。右の地図の場所で、草津温泉門 です。

温泉地にはよく温泉の名前を掲げた看板や門のようなものがありますが、草津温泉ではこの温泉門がそれに該当するでしょうか。

ここ何がヘンって、南向きルートが下の写真右のように右側に大きく外れて門の上を通過するのです。

どうなっているのかと言うと、、、

     
  南からやってくると、こちらはごく普通で道なりに進みます。タイムズのアクアが右折していますが、右折は立体交差で門の下をくぐります。
 
草津温泉門(南)
草津温泉門(南)
     
  逆に北から来ると、そのまま南行きは左へ外れて立体交差の上へ進みます。温泉街へ進むには左折して立体交差の下へ進みます。
 
草津温泉門(北)
草津温泉門(北)
     
  南行き(東京方面)は矢印方向、温泉街へは軽トラが左折しようとしているところを左折です。
 
東京方面
東京方面
     
  交差点の角には足湯があります。この立体交差(温泉門)は 2023 年に完成で、まだピカピカです。それ以前はごく普通の交差点だったようですね。温泉門完成で、かなり派手になりました。でも温泉に来たって感じられて、良い門ですね
 
足湯
足湯
     
  温泉門のすぐ北が草津交差点(C 地点)です。正面に大きなホテル(草津温泉ホテル櫻井)が見えています。292号を先へ進むには左折ですが、その前に右折して D 地点へ向かいます。
 
草津交差点
草津交差点
     
  草津交差点を右折した先は温泉街の中を通る道になり、その後すぐに山道になります。
 
少し山道
少し山道
     
  山道を少し下ると、405号の分岐(D 地点)があります。405号はここが起点です。何でこんな山の中が起点なんでしょうね。
 
405号が分岐
405号が分岐
     
  少し進むと、旧太子(おおし)駅 の廃駅跡があります。廃線になった国鉄太子線の駅です。現在は公園になっていて、200 円で入れます。旧駅舎はもうありませんが、その代わり、写真のようなキレイな建物があります。
 
旧太子駅
旧太子駅
     
  上の写真の右奥にも写っていますが、ここには鉱石などを貨車に積み込んだりするための構造物が残っています。「ホッパー」というそうです。その他にも古い貨車とかもおいてあり、この公園、なかなか良かったです。
 
ホッパー
ホッパー
     
  旧太子駅を出てさらに南下します。E 地点に到達です。ここを右折です。
 
E 地点
E 地点
     
  E 地点の丁字路の角から左を見ると、下に鉄橋が通っています。手前はJR吾妻線です。中央奥に見えている鉄橋はもう使われていないように見えます。旧太子駅へ向かう旧太子線の跡と思われます。写真右端に写っている斜張橋は県道376号の長野原諏訪大橋です。とても立派な橋です。
 
吾妻線
吾妻線
     
  E 地点を右折すると約 140 m 先が A 地点です。これで一回りしました。
 
A 地点
A 地点
     
  この日は先に通過した草津温泉で宿泊です。草津温泉と言えば湯畑、ということでまず湯畑に行ってみました。湯気ばっかりでちょっと見づらいですが、いや、これ、迫力ありますね。
 
湯畑1
湯畑1
     
  晩飯を食べていると暗くなって来ました。すると湯畑はライトアップされていました。これも良い感じです。
 
湯畑2
湯畑2
     
 

さて、次の日になりました。前日 A → B → C → D → E → A と一周していますが、この区間約 30 km でした。前日、距離の割にけっこう盛り沢山だったので、もう国道1本走ったような気がしますが、本日後半です。

そしてこの日は天気良くなりました。何だったんだ前の日は?(^_^;)
2日目は A 地点(草津交差点)に東から進入してスタートです。

 
2日目スタート
2日目スタート
     
  スターとするとすぐにグングン高度を上げていきます。すると奇妙な看板を発見。
 
看板
看板
     
 

ちょうど 草津温泉スキー場青葉山ゲレンデ の前ですが、右に拡大してみました。

何と、「硫化水素ガス発生地区につき道路上に立ち止まらないで通過してください。」とあります。危険なのでクルマ止めるな、と言うことですか。オソロシイ。

看板2
看板2
     
  そのすぐ先です。山肌に白っぽい岩がゴロゴロ出てきました。「駐停車厳禁」の看板が連続します。路面にも「駐停車禁止」と黄色い文字で書いてあります。確かにちょっと硫黄っぽい匂いもしています。コワイコワイ。
 
駐停車厳禁
駐停車厳禁
     
  危険地帯が終了します。ホッとしますね。少し進むと小型のキロポストを発見。このタイプは292号でははじめて見るかも。
 
小型キロポスト
小型キロポスト
     
  さらにどんどん高度を上げていきます。いくつか展望台のような場所があります。下の写真は 見晴台P から撮ったものです。およそ南方が見えているのですが、遠景は霞んでいて今ひとつよくわかりません。残念。その代わり、ここまで上ってくる道が良く見えています。あと、写真じゃ分かりませんが、この日はものすごい強風でした。そしてちょっと寒かったです。
 
見晴台P
見晴台P
     
  続いて、白根山の近くを通ります。ここは 湯釜 という美しい色の火山湖があるのですが、残念ながら現在白根山は噴火警戒レベル1ということで、登山禁止(立入禁止)になっています。もちろん湯釜にも行けません。残念。
 
白根山
白根山
     
  群馬県と長野県の県境に近づいてきました。
道路の左側に観音様があります。百番観音 と言います。何故こんな所にあるんでしょうか。
 
百番観音
百番観音
     
  そのすぐ先が山田峠です。
 
山田峠
山田峠
     
  続いて分水嶺の碑があります。左は日本海(千曲川)へ、右は太平洋(利根川)へ向かうということですね。
 
分水嶺
分水嶺
     
  さらに進むと、ついに日本国道最高地点に到達します。標高 2,172 m です。草津温泉がだいたい標高 1,100 m なので、1,000 m くらい登ったことになります。
 
日本国道最高地点
日本国道最高地点
     
  ここには一応駐車場があるのですが、小さい駐車場なのであまり多くのクルマを止めることはできません。この日もすぐに一杯になってしまい、少し渋滞していました。
 
駐車場
駐車場
     
  この駐車場から見た景色です。遠くはちょっと霞んでいます。中央付近にいくつか池が見えています。芳ヶ平湿原 のようです。
 

最高地点から
     
  国道最高地点を後にして先に進みます。すぐ先で長野県に入ります。奥に見えているのは渋峠ロマンスリフトです。このリフトでこの先にある横手山の上まで登れるようです。
 
長野県へ
長野県へ
     
  県境にはホテルがあります。渋峠ホテル です。壁を見ると「ぐんま←→ながの」とありますね。と言うことは、このホテルは県境を跨いで建っているということですか?(ホテルの住所は長野県です。)
 
渋峠ホテル
渋峠ホテル
     
  このホテルでは、「日本国道最高地点到達証明」を買うことができます。絵柄違いで5種類あって、一つ 100 円。購入時に日付と時刻を刻印してもらえます。私は5種類すべて買ってしまいました。
日本国道最高地点到達証明
日本国道最高地点到達証明
     
  なお、国道292号は11月13日から封鎖されて通行止になります。
冬期封鎖
冬期封鎖
     
  証明書も買ったので長野県区間に進みます。国道番号を示す標識がありましたが、あまり見慣れないタイプですね。また、右奥の電光掲示板に気温が表示されていますが、なんと 2 ℃です。こんなに気温低いとは思わなかったのですが、そうですか、2 ℃でしたか。寒いはずです。
 
渋峠
渋峠
     
  長野県側に入って少し進んだ場所からの眺めです。写真右端の洞門が292号です。
 
長野県側
長野県側
     
  さらに進むと 横手山ドライブイン があります。県境の渋峠ホテルはでは水が少ないためトイレはホテル利用者限定となっていて、少し進んだ所のドライブインを利用してほしい旨の張り紙がありました。まぁしょうがありません。その少し進んだ所のドライブインがこの横手山ドライブインです。
 
横手山ドライブイン
横手山ドライブイン
     
  このドライブインからもいろいろ周囲の景色が見られますが、残念ながらちょっと雲が多い。上の写真なんか遠景真っ白ですよね。次の写真は駐車場の端から南方を向いて撮ったものです。近くは比較的良く見えました。
 
横手山ドライブインから
横手山ドライブインから
     
  長野県側ではカーブに番号がついているようです。これは48号カーブ。何番まであるのでしょう??
 
48号カーブ
48号カーブ
     
  どんどん下っていくと、途中で湯気が上がっているところを発見。これは 平床大噴泉(ほたる温泉) です。
 
ほたる温泉
ほたる温泉
     
  「温泉」とあるので露天風呂とかあるのかと思って周囲を見てみましたが、どうやらそういう感じはありません。右下の写真の建物も鍵がかかっていて中には入れません。後で調べてみると、やはりここに風呂は無く、周りの宿泊施設がここを源泉として利用している らしいです。ちなみに、噴出している湯はかなり熱いです。
 
ほたる温泉2
ほたる温泉2
ほたる温泉3ほたる温泉3
     
  道路沿いにいくつか池があるようなのですが、展望台的な場所はあまり無く、気軽に見に行くというわけにはいかないようです。しかしその中で、木戸池 はとても行きやすい池です。
 
木戸池
木戸池
     
  池のほとりにホテル兼ドライブインがあり、大きな駐車場もあります。池も美しくて、なかなか良い感じです。
 
木戸池2
木戸池2
木戸池温泉ホテル
木戸池温泉ホテル
     
  さらに下っていきます。沓打名水公園 という公園があり、滝が見られます。「沓打(くつうち)」というのは、かつてここで牛馬の藁靴(沓)を取り替える小屋があったことに由来しているんだそうで。
 
沓打名水公園
沓打名水公園
     
  この沓打名水公園のあたりは標高約 1,300 m です。このあたりまで降りてくると、紅葉が見られるようになりました。上の方は標高が高いせいか、すでに紅葉の時期は終わっていました。
 
紅葉
紅葉
     
  続いてループ橋を通過します。
右の地図では292号は下から出てきて、ぐるっと右に一回りし、左方向へ進みます。
     
  このループ橋の全体を見渡せる場所は無さそうです。下の写真はぐるっと一回りしてはじめの橋の下をくぐる辺りの様子です。
 
ループ橋
ループ橋
     
  ループ橋を通過して少し進むと、市街地に降りていきます。このあたりまで来ると「山から下りた」って感じがします。長野県下高井郡山ノ内町から中野市へ入った直後に 403号 への分岐があります。案内標識には特に記載がありませんが、ここで側道へ外れると403号へ行けます。403号とは立体交差で、この少し先で292号が403号の上を通過します。
 
     
  その403号は少し進んだ先で左から合流してきます。ここから少しだけ重複します。
 
403号が合流
403号が合流
     
  続いて志賀中野有料道路が分岐します。と言うか、292/403号は側道へ進みます。
 
志賀中野有料道路
志賀中野有料道路
     
  403号とは志賀中野有料道路の高架の下で分岐します。403号は直進(その先で左折)、292号は右折して志賀中野有料道路の下をくぐります。
 
403号と分岐
403号と分岐
     
  少し北上して北陸新幹線と交差します。
 
北陸新幹線
北陸新幹線
     
  続いて 117号 に合流します。道なりに左にカーブした先の伍位野交差点を右折して、十日町・野沢温泉方面へ向かいます。
 
117号に合流
117号に合流
     
  少し進んで再び北陸新幹線と交差します。
 
北陸新幹線2
北陸新幹線2
     
  続いて右から403号が合流してきます。403号との重複は2回目です。ここでも少しだけ重複します。
 
403号が合流
403号が合流
     
  403号の合流から約 1.4 km 進み、117号(403号)から分岐します。左折して上越方面です。
 
117号から分岐
117号から分岐
     
  長野県飯山市の市街地から離れ、少し高度を上げます。また山越えです。いくつかトンネルや洞門を超えて進み、少し高度を下げると、今度は新潟県に入ります。
 
新潟県へ
新潟県へ
     
  新潟県に入るとゴールは間近です。
しばらく山道を下った後、妙高市の市街地へ降りてきます。姫川原交差点で右折します。左折方向は県道584号です。
 
姫川原交差点
姫川原交差点
     
  さらに北上して18号に到達してゴールです。しかし、、、
 
292号ゴール
292号ゴール
     
 

18号に到達してゴールということならば、18号との交点の寺町交差点がゴールとなるはずです。ところがよく見ると、18号に至る直前で妙高市から上越市に変わってしまうのです。

上の写真の追い越し禁止標識の左に、木の葉に隠れていますが、上越市の標識があり、ここから向こうは上越市なのです。

つまり、18号との交点の寺町交差点は妙高市ではなく上越市なのです。

あれれ、292号は群馬県吾妻郡長野原町から新潟県妙高市までの国道ではなかったのか???

上越市
上越市
 

このあたりの事情は Wikipedia に記載があります。
かつて292号の終点は妙高市の姫川原交差点(3つ上の写真の交差点)で、現県道584号が昔の国道18号だったそうです。しかしその後、18号は現在の上新バイパスに変わり、それにつれて292号の終点も北に移動し、現在の場所になったそうです。しかし、寺町交差点まで行ってしまうと上越市になってしまうので、そのわずか手前が本当の終点と言うことのようです。何と。

 

これで292号は終了です。
この国道は雨の草津温泉、毒ガス区間、日本国道最高地点、ヘンな終点などをはじめとして、盛り沢山でしたね。いろんな意味で充実していて、楽しい国道でした。

  次は、未定号です。  

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