国道58号

58号
アマミノクロウサギ


ヤンバルクイナ

 
起点 鹿児島県鹿児島市
終点 沖縄県那覇市
総延長 248.1 km
 
鹿児島市内区間
スタート 2015年12月25日 15:32
ゴール 2015年12月25日 15:35
距離 約 0.7 km
総時間 3分(約 14.0 km/h)
種子島区間
スタート 2016年12月25日 8:15 頃
ゴール 2016年12月25日 10:45 頃
距離 約 49.2 km
総時間 約 2.5 時間(約 19.7 km/h)
奄美大島区間
スタート 2015年12月26日 9:00 頃
ゴール 2015年12月26日 13:15 頃
距離 約 68.7 km
総時間 約 4.25 時間(約 16.2 km/h)
沖縄本島区間
スタート 2015年12月28日 8:15 頃
ゴール 2015年12月28日 16:45 頃
距離 約 123.0 km
総時間 約 8.5 時間(約 14.5 km/h)

 

次は58号です。
二桁国道の最も大きな番号の国道です。

58号はなかなか大変な国道で、鹿児島市内区間、種子島区間、奄美大島区間、沖縄本島区間の4つの区間に分かれています。各区間は、フェリーで移動することになるのですが、種子島から奄美大島まで直接渡るフェリーは無いため、ルート通り辿るとすると、鹿児島市内区間、種子島区間と走った後、また鹿児島まで戻り、続いて奄美大島に渡ることになります。

しかも今回の走行では、諸事情(^_^;)により、種子島区間は断念しました。ここはまた後日です。

右の地図では58号の全ルートを示しているのですが、海上区間が多いため、何が何だかよくわからなくなっていますね。

鹿児島市内区間では始点の A 地点と B 地点がほぼ重なって見えています。C〜D は種子島区間、E〜F が奄美大島区間、G〜H が沖縄本島区間です。

 

 

順番に見ていきます。まず鹿児島市内区間。
ここは鹿児島県鹿児島市の中央公民館前交差点(A)で、10号 から分岐してスタートし、700 m ほど東進して泉町交差点のもう一つ東の交差点(B)までの区間が鹿児島市内区間です。泉町交差点が終点と思いきや、もう一つ東の交差点(名称不明)までがその区間です。

中央公民館前交差点は 224号 の終点でもあり、58号の鹿児島市内区間は、全線224号と重複しています。

 

続いて、今回は走りませんが、種子島区間。
種子島区間と奄美大島区間はどちらが始点でどちらが終点なのか分かりませんが、便宜上北側を始点としています。

種子島には北部の西之表港から上陸します。そして港の北部(A)からスタートし、島内を南下し、南部の島間港(B)まで進むのが種子島区間です。

島間港からは屋久島行きのフェリーが出ているようで、屋久島経由で鹿児島市内まで戻れるようです。しかし、北部の西之表港まで戻って、そこから鹿児島市内まで戻るのが通常のルートでしょうか。

 

そして次が奄美大島区間。
奄美大島には名瀬港から上陸します。

奄美大島区間は 69 km ほどありますが、名瀬港はその真ん中より少し北側にあります。(北側約 28 km、南側約 41 km)

今回は、名瀬港で奄美大島に上陸後、まず南側(B)へ向かい、奄美大島区間の南端まで進みます。その後北上して北端(A)まで行き、再び名瀬まで戻ってくることにします。名瀬まで戻った後は、沖縄本島へ向います。

 

名瀬港を出た後は、徳之島(亀徳港)、沖永良部島(和泊港)、与論島(与論港)に寄港し、さらに沖縄本島北部の本部港にも寄港した後、那覇港に入港です。

沖縄本島区間は、北部の国頭郡国頭村(くにがみぐんくにがみそん)が起点で、那覇市の明治橋交差点が終点です。ここは始終点がハッキリしています。

ということで沖縄本島区間は、那覇市(B)→国頭村(A)と、逆走することになります。

 

沖縄に渡るフェリーは、現在は マリックスラインマルエーフェリー の2社が運行しています。どちらも 鹿児島新港〜名瀬港(奄美大島)〜亀徳港(徳之島)〜和泊港(沖永良部島)〜与論港(与論島)〜本部港(沖縄本島)〜那覇港(沖縄本島) を往復するコースです(鹿児島航路)。また、マルエーフェリーには、神戸〜大阪〜名瀬〜亀徳〜和泊〜与論〜那覇 という「阪神航路」があります。鹿児島航路はマリックスラインとマルエーフェリーが交互に運航していて、毎日どちらかの便に乗れますが、阪神航路は現在は月に6便ほどなので、うまくタイミングが合わないと乗れません。今回はタイミングが合わなかったので、鹿児島航路です。

沖縄には 2005年にもフェリーで渡っているのですが、この時は確か東京から大阪、志布志経由で那覇まで行った記憶があります。でもどうやらこの航路は現在はもう無いようですね。(この航路は現在 貨物輸送便 のみのようです。)

鹿児島航路ということは鹿児島市内まで行かなければなりません。しかし東京からだと遠いですね。(^_^;)
途中広島で1泊して2日目に鹿児島に着きます。フェリーは 18:30 発。乗船手続きは 16:00 から開始です。ここは少し早めに鹿児島に着いておき、58号の鹿児島市内区間を片付けておきます。

というわけで58号のスタートです。10号をその終点、照國神社前交差点から東進し、一つ目の中央公民館前交差点がスタート地点です。この交差点を右折してスタートです。

 
58号スタート
58号スタート
     
  58号の鹿児島市内区間は 700 m ほどなので、まず全区間歩いて写真を撮りました。
下の写真はスタート地点の様子です。スタート直後におにぎり標識が立っており、ここが58号だとよくわかります。
 
スタート地点から
スタート地点から
     
  スタート地点で後ろを振り返ると、西郷隆盛像があります。ちなみに道路(10号)を挟んだ反対側には、この西郷さんと一緒に記念写真を撮れる写真スポットが設置してあります。カメラ置き台もあるので、自撮りでも安心です。
 
西郷隆盛像
西郷隆盛像
     
  少し進むと大きな通りと交差します。この通りには路面電車(鹿児島市交通局)が走っています。そうですか、鹿児島にも路面電車があったのですか。ちなみに線路やその周辺には緑が一杯で、車体にも植物のペインティング。なかなか良い感じです。
 
路面電車
路面電車
     
  さらに進むと正面に桜島が見えてきます。案内標識の裏で隠れていますが、正面の奥に広がっているのが桜島です。デカい。
またこの場所では、ちょっと薄汚れたおにぎり標識も発見。
 
汚れた標識
汚れた標識
     
  続いて大きな通りとの交差点(泉町交差点)があります。鹿児島市内区間はこの交差点で終了かと思いきや、58号はもう一つ先の交差点まで進みます。この「もう一つ先」の交差点は、名前がよくわからないのですが、角に 0.7 km のキロポストが設置してあり、紛れもなくここまでは58号であることが分かります。ちなみに下の写真で左奥に見えている白い建物は NHK 鹿児島放送局です。NHK のある交差点までが58号というわけです。
 
鹿児島市内区間終了
鹿児島市内区間終了
     
  58号を終了した後そのまま直進すると公園になり、さらにその先から桜島が見えます。やはり鹿児島というと桜島ですね。
この場所は港(鹿児島本港)であり、左側から桜島行きのフェリーに、右側から種子島行きのフェリーに乗れます。奄美大島、沖縄行きのフェリーは少し南の鹿児島新港にターミナルがあります。
 
桜島
桜島
     
  鹿児島市内区間を踏破した後、一応クルマでも走行しました。700 m なので約 3 分。すぐに終わります。
そして鹿児島新港まで行き、フェリーに乗り込む準備です。今回乗るのはマリックスラインの クイーンコーラル8
新港には立派なターミナルビルがあり、そこから船の様子が見えます。フォークリフトが忙しく動き回って、どんどん荷物を積み込んでいます。
 
クイーンコーラル8
クイーンコーラル8
     
  そして船に乗り込み出港です。上部の甲板に出ると、桜島が良く見えます。
 
出港
出港
     
 

今回は2等寝台をとりました。右のような1部屋に8つベッドが設置してある部屋です。

料金は、クルマと合わせて奄美大島名瀬港まで 51,830円でした。 乗用車 5 m 未満 47,300円(ドライバー2等料金含む)+2等と2等寝台の差額(13,580円 − 9,050円)4,530円です。鹿児島新港ではクレジットカードで払えます。

2等寝台
2等寝台
     
 

フェリーでは食堂でご飯が食べられます。
この日の夕食は何種類かあるメニューの中から鶏南蛮定食を選択。800円です。悪くないです。

ちなみにクイーンコーラル8ではシャワールームがあり、シャワーが浴びられます。でも石鹸やシャンプーは用意されていません。(持ち込んで使って良いのだろうか???)
タオルは売店で売っています。

この日は晩飯を食べてシャワーを浴びた後、そそくさと寝てしまいました。なんせ次の日が早いのです。名瀬港には朝の 5:00 に到着です。

夕食
夕食
     
 

夜が明ける前に起きます。
2等寝台は仕切られているとは言え8人部屋なのでアラームが迷惑にならないかと思いながらも iPhone のアラームで起きます。

そして下船準備です。
右の写真は下船前の車両甲板の様子。それなりにクルマが載っています。

車両甲板
車両甲板
     
 

定刻通り名瀬港に到着。下船しますが、流石にまだ真っ暗です。次の日のフェリーも朝早いので、まごつかないように周囲を確認しておきました。左下は乗船手続きをするカウンターです。次の日はマルエーフェリーを使います。「A" LINE」のカウンターですね。右下は土産物屋さんの様子です。何と朝 5:00 にも関わらず開店しています。素晴らしい。

 
カウンター
カウンター
土産物屋
土産物屋
     
 

名瀬港の端の方でちょっと仮眠させてもらった後、58号に向かいます。
名瀬市街地を南下するとすぐに58号にぶつかります。ここで58号は90度に折れ曲がっています。ちょうど下の写真の場所で、永田橋交差点です。

名瀬は58号の奄美大島区間の真ん中より少し北側にあります。今回はまず南へ向かい、南端から北上してくることにします。つまり、永田橋交差点を直進です。

 
58号へ
58号へ
     
 

奄美大島区間ですが、現時点では1箇所ルートが分かれている部分があります。Google Maps の 2016年1月時点ではまだ全線が描かれていないのですが、実際は右の地図の B から右へ延びている道がぐるっと北上して A まで繋がっているのです。その部分が網野子バイパスです。

したがってこの区間は、A → C → B の区間と、A → B のバイパス区間の2ルートがあるのです。

都合の良いことに58号の南端へ向かうためには通常は58号しか選択肢がありません。そこで往路でバイパス(新道)を走り、復路でバイパスでない方(旧道)を走ることにします。

  次の写真が A 地点の様子です。
案内標識には58号は道なりに直進で、右折方向は国道では無いかのように記載されています。
 
網野子バイパス
網野子バイパス
     
  バイパスへ進むとすぐにトンネルです。道路情報の案内標識に「海面反射 逆光注意」とあります。
 
トンネル
トンネル
     
  トンネルを出ると、正面に海が見えます。この日は曇りなので何と言うことはありませんが、真夏の快晴の日であれば、案内標識にあったように海面の反射で激しく眩しいのかもしれません。
 
トンネル出口
トンネル出口
     
 

さて、奄美大島区間の南端に到着です。

ここで Google Maps を見ると、国道の色は県道79号との交点(A 地点)までしか塗られておらず、ここまでが国道かと一瞬思うのですが、実際の道を見ると、下の案内標識からも分かるように、県道79号との交点を通り過ぎ、もう一つ先の交差点(B 地点、県道626号との交点)までが58号なのです。

     
  そこで B 地点まで行ってスタートとしたいところですが、その前にちょっと朝飯を食べます。
 
県道79号の先
県道79号の先
     
 

沖縄にはファミリーマートとローソンが覇を競うようにたくさんあるのですが、それ以外に every one というコンビニがよく見られます。

右のような黄色とブルーの帯が目印です。

every one
every one
     
 

every one では店内でパンを焼いていて、焼きたてのパンが食べられます。近くにあった every one 瀬戸内店に寄って、朝飯を食べました。もちろん焼きたてパンで、ウマいです。

しかし every one の運営会社株式会社ココストアは 2015年12月にファミリーマートに吸収合併されたとのことで、今後ココストアと every one は順次ファミリーマートに変わっていくとのことです。

ファミリーマートになったらこのパンは食べられなくなってしまうのでしょうか? 残して欲しいなぁ。

パン
パン
     
  というわけでやっと奄美大島区間の南端です。ここからスタートです。
早朝は曇りだったのですが、晴れてきました。
 
奄美大島区間スタート
奄美大島区間スタート
     
 

いわゆる市街地はすぐ終了して道路はどんどん山の中へ進んでいきます。そしてトンネル。地蔵トンネルです。
トンネルの手前に立派な案内標識。大きなおにぎり標識も見られます。

 
地蔵トンネル
地蔵トンネル
     
  そして少し進むと網野子バイパスとの分岐点です。往路では網野子バイパス(新道)を進んできていますが、バイパスではない方(旧道)との合流点がどこかにあるはずだと思いながら、発見できずにそのまま進んでしまいました。つまりいつの間にか旧道と合流してしまっていたのです。
復路で良く注意して見ていると、分岐点を発見。正面のトンネルは「勝浦トンネル」です。このトンネルに入る直前に次の写真のように旧道が分岐します。こちら側から分岐するには案内標識のところまで行き、歩道が途切れている部分を右折して分岐です。分かりづらいですよね。旧道には進むな、と言っているようにも見えます。
 
分岐点
分岐点
     
  網野子バイパスの方は勝浦トンネルと網野子トンネルの2つのトンネルで構成されているので、あまり景色は見えません。旧道の方はこんな感じでなかなかいい景色が見られます。
 
伊須湾
伊須湾
     
  一方、一部崩れているところも。
 
がけ崩れ
がけ崩れ
     
  そして路面に「クロウサギに注意」!
 
クロウサギに注意
クロウサギに注意
     
  アマミノクロウサギの標識です。
ちょっとカワイイですね。
飛び出し注意
飛び出し注意
     
  旧道の方はしばらく山道を進みますが、ほどなくバイパスと合流します。
 
バイパスと合流
バイパスと合流
     
 

どんどん北上します。すると、マングローブ原生林 があります。道路沿いに マングローブ茶屋 という店があるのですが、そこのすぐ横から、右のような遊歩道へ下りる階段が設置してあります。

階段を下りてしばらく遊歩道が伸びていて、進むとマングローブが見られます。ちょっと興味深いです。

看板には所要時間 20 分とあり、奥まで行って帰ってきて、だいたいそんな感じです。しかし、現在の一番奥からさらに先に進む遊歩道が崩落しており、そこから先は立入禁止になっています。ということはかつてはもう少し先まで行けていたのかもしれませんね。

マングローブ遊歩道
マングローブ遊歩道
     
  次の写真は、先のマングローブ茶屋さんの屋上から撮ったマングローブの様子です。遊歩道はそんなに奥まで行かない(行けない)のですが、遊歩道のさらに奥に、かなり広くマングローブが広がっているようですね。
 
マングローブ原生林
マングローブ原生林
     
  遊歩道から見たマングローブの様子です。大きな木があるほか、小さな木の芽が一杯伸びています。
 
マングローブ
マングローブ
     
 

マングローブ原生林を後にして名瀬の市街地に向います。中心部付近で下の写真のようなループ橋を発見。「道の島ループ橋」と言うようです。結構な町中で突然出てくるのでビックリします。

でもこのループ橋、何だかループの円の中心が1段目、2段目でズレているようです。ズレている様子は Google Maps でもよく分かりますね。

 
道の島ループ橋
道の島ループ橋
     
  再び永田橋交差点まで戻ってきます。今度はこの交差点を右折して、北側ルートに向います。
 
再び永田橋交差点
再び永田橋交差点
     
  北側ルートをどんどん進みます。すると正面に大きな煙突が見えてきました。工場?と思ったのですが、これは発電所(九州電力竜郷発電所)のようです。奄美大島にはちょっと似つかわしくない雰囲気の建造物ですね。
 

竜郷発電所
     
 

発電所の近くの龍郷湾に出た後、少し東進します。海沿いから離れたと思ったらまたすぐ海沿いに出ます。

このあたり(赤尾木湾)は地図で見ると円い形です。何でもこの湾は、昔隕石が落ちてできたクレーターで、「奄美クレーター」と呼ばれているそうです。

     
 

途中にある駐車場の一角に右のような説明看板が設置してありました。写真では字が小さいので次に転記します。

「大島郡龍郷町の赤尾木湾は、太古の昔、隕石が落ちたことで出来たと言われており、通称、奄美クレーターと呼ばれています。直径は約 3 km。
 過去の調査で、海岸の砂浜から何度も小さな鉄の玉が発見されたことがあり、また、湾の内外の海底では、隕石の落ちたときのくぼみが 18 ヶ所確認されています。
 さらに、赤尾木湾と太平洋を仕切っている陸地の両端のがけのした部分からフジツボやカキなどの貝の跡が発見されており、昔は海であったことがわかります。
 このことから、昔は、湾の両側は、それぞれ別の島で、隕石が落ちたことにより、海が埋められて陸続きになったものと考えられています。」
説明看板
説明看板
     
  駐車場からはこのような赤尾木湾が望めます。クレーターらしい円い様子を捉えるのは困難ですが、、、
 
赤尾木湾
赤尾木湾
     
  赤尾木湾を後にして先に進みます。

奄美大島は南部はトンネルも多くけっこう山っぽいですが、名瀬より北側は平野が多い印象ですね。
笠利湾の再奥部を通過するあたりで、小さなマングローブを発見。

 
小さなマングローブ
小さなマングローブ
     
  そしてすぐにゴール地点がやってきます。正面の県道601号、602号の交点に到達して終了です。
ところで案内標識を見ると「あやまる岬」とありますね。「あやまる」?
 
ゴール手前
ゴール手前
     
  そしてここがゴール地点です。
といってもこの交差点は下の写真の通り何の変哲も無いT字路で、国道の何かを感じさせるものは何もありません。
 
ゴール地点
ゴール地点
     
 

これで58号の奄美大島区間はすべて走破しました。
ちょっと時間もあるので、先の「あやまる岬」に行ってみることにします。

58号のゴール地点から、県道601号で東進します。そして太平洋側に出た後少し北上し、あやまる岬です。58号のゴール地点から約 7.6 km です。

あやまる岬の「あやまる」は謝罪しているわけではなく、別に由来があります。右の写真の説明板に以下の記載があります。「アヤ織りの手鞠」が起源のようですね。

奄美の乙女たちは、正月になると赤・青・黄の色とりどりの糸で刺繍したきれいな手鞠で手鞠歌を唄いながら鞠つきをします。
この岬一帯のなだらかな地形が「アヤに織られた手鞠」によく似ているところから、いつの頃からか「アヤマル」と呼ばれるようになり、地名になったんだろうと伝えられています。
あやまる岬
あやまる岬
     
  あやまる岬では、手前に駐車場と展望台があり、上の「あやまる岬」の看板が立っています。ここからはきれいな海が望めます。
 
海
     
  またさらに先にこんな展望台があります。実は駐車場の手前から横に外れる道があり、さらに進むと、あやまる岬観光公園 に行き着きます。この展望台はその観光公園の駐車場の側にあります。この展望台にも登ってみたのですが、こっちは高度が低いので、景色的には先のあやまる岬の看板のあった展望台からの方がいい景色ですね。
 
さらに先の展望台
さらに先の展望台
展望台
展望台
     
  そして上の展望台からは、左下のような鉄道の線路と駅のような物も見えます。
ここには右下のようなミニチュアの鉄道が走っています。写真ではよくわかりませんが、座席のところに自転車のペダルのようなものが付いていて、漕いで走ります。ちょっと楽しそう。
 
あやまる岬観光公園
あやまる岬観光公園
あやまる号
あやまる号
     
  あやまる岬から戻るのですが、奄美大島の北端に灯台があるので、こちらも行ってみることにします。あやまる岬からは、およそ 8.2 km です。灯台へ向かう道のほとりでこのような木々を発見。木々って言って良いのかどうかわかりませんが、ちょっと南国っぽいですね。
 
南国っぽい
南国っぽい
     
  さらにこんな道が続きます。左右の木は茎の途中から根が出ています。こういう植物も南国っぽい。
 
灯台への道
灯台への道
     
 

灯台のちょっと手前に駐車場があり、そこにこのような「カメ」さんの像がありました。何故カメ?と思ったのですが、このような由来があるそうです。

奄美、笠利町では古来より海の彼方には恵をもたらす神の国(龍宮)があり、そこから人々に幸福がもたらされると信じてきました。
これが ニライカナイ 伝説です。この伝説が大和の国に伝わり、浦島伝説として日本中に知れ渡ったと言われています。
奄美大島北端のこの地には亀にまつわる伝説も残っています。そのことから神の国(龍宮)の使者であると信じられています。ここにそのモニュメントを設置し、訪れた方々に幸せがもたらされることを願いこの伝説を永く後世に伝えるものです。
夢をかなえる「カメ」さん
夢をかなえる「カメ」さん
     
 

ちなみにこの「カメ」は、頭に触れると知恵が授かり、右前足に触れると男性の願いが叶い、左前足に触れると女性の願いが叶い、右後足に触れるとお金が貯まり、左後足に触れると長生きができ、カメに子供を乗せると元気に育ち、おなかに触れると子供が授かる、のだそうです。
いろいろ触りまくりました。(^_^;)

カメの場所から北を望むと灯台が見えます。
笠利崎灯台です。

灯台へ
灯台へ
     
  灯台へは階段で上れます。上まで登ると近づきすぎて写真撮るのが厳しくなります。ちょっと下から撮ると全景が撮れます。
 
笠利埼灯台
笠利埼灯台
 

これで58号の鹿児島市内区間〜奄美大島区間が終了です。
天気がよかったこともありますが、暑かったです。とても年末とは思えない。
この日はこのあと、名瀬のホテルに宿泊し、次の日の早朝沖縄本島へ向います。
パート2では沖縄本島に上陸です。

  次は、58号パート2です。  

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