国道280号
280号
 
起点 青森県青森市
終点 北海道函館市
総延長 140.9 km
 
本州区間
スタート 2009年9月23日 14:30 頃
ゴール 2009年9月23日 16:45 頃
所要時間 約 2.25 時間(順走)

北海道区間
スタート 2009年9月25日 7:30頃
ゴール 2009年9月25日 9:15頃
所要時間 約 1.75 時間(逆走)

総時間 約 4.0 時間
平均速度 約 35.2 km/h

 

次は280号です。

青森の国道の中に3つ、北海道まで行くものがあります。280号と、279号、338号です。北海道まで行くということは、フェリーで北海道に渡る、と言うことですね。

279号と338号はどちらも青森県下北郡大間町〜北海道函館市間のフェリーが海上区間となっていて、海上区間を利用できます。しかし残る280号は、海上区間が青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩(みんまや)〜北海道松前郡福島町間なのですが、この区間のフェリーは 1998年以降廃止されていて、もう利用することができません。つまり、280号は、本州区間と北海道区間が完全に分離してしまっているのです。

右の地図で、上が北海道区間、下が本州区間です。本州区間終点(B)から北海道区間始点(A)が途切れているのです。

しょうがないので、まず本州区間を走行し、別の日に北海道区間を走行することとします。

距離的には本州区間が約 65 km、北海道区間が約 70 km で、ほぼ同じ距離です。トータルでは、Wikipedia によると 140.9 km となっています。(計算がちょっと合いませんね。笑)

本州区間は青森市〜三厩で順走、北海道区間は函館市〜福島町で逆走です。

 
     
  それでは280号の本州区間のスタートです。スタートは青森市内の千刈1丁目の上古川交差点です。この交差点を右折してスタートします。ここは7号で車線も多く、280号の入口は見えていませんね。ちなみにここはJR青森駅のすぐそばです。
280号は始点付近にはバイパス(内真部バイパス)もありますが、バイパスは帰りに通ることにします。
 
280号スタート
280号スタート
     
  しばらくこのような民家の間の道を進みます。ここには珍しいガードレールがありますね。
 
青森市西田沢
青森市西田沢
     
  何とリンゴが象られているではありませんか。
さすが津軽地方。
リンゴのガードレール
リンゴのガードレール
     
  青森湾沿いに津軽半島を北上します。外ヶ浜町に入ります。やはり海沿いの道は気持ちいいですね。
 
外ヶ浜町蟹田
外ヶ浜町蟹田
     
 

津軽半島北東部の最も東に出っ張ったあたりにバイパスがあります。ここははじめにバイパスを通っておきます。

バイパスを通っているとき下のような標識が!「Oh! だいば」ですよ。どう見ても東京の「お台場」のパクリではないですか。笑

道の駅の駐車場で休憩しました。

   
 
Oh! だいば
Oh! だいば
     
  ここはバイパスと旧道とが少しの間隔で併走している場所で、旧道側まですぐ出られます。また旧道のすぐ向こうが青森湾です。
また、この場所には灯台があります。平舘灯台です。しかしその手前に「いかハンバーグ」の看板が。「ペンションだいば」とも書いてあります。下の写真では、灯台の手前左にちょっとだけ見えている建物が「ペンションだいば」の建物です。「いかハンバーグ」はちょっと魅力的ですね。笑
 
ペンションだいば
ペンションだいば
     
 

「ペンションだいば」の ホームページ を見ると、このあたりには台場があったようですね。と言うことは、「Oh! だいば」はダテじゃないんですね。失礼しました。

ちなみにここにはでっかいスピーカー?がありました。
昔、北海道の霧多布岬や納沙布岬に行ったときにも灯台のそばにスピーカーを見つけましたが、それらは 霧信号所 のようです。しかし現存している東北地方の霧信号所は、2009年現在、宮城県の四子ノ埼灯台しかないようです。じゃこれはいったい何? 廃止された霧信号所なんでしょうか。

 

スピーカー?
スピーカー?
平舘灯台
平舘灯台
     
  先に進みます。道はこのような民家の間を通ったり、
 
民家の間
民家の間
     
  海沿いの道を走ったりします。
 
海沿いの道
海沿いの道
     
  津軽半島北東部の最も北にある高野崎に着きます。ちょっとだけ寄ってみました。
先端部には灯台があり、その先の岩場には橋が架かっています。「潮騒橋」と「渚橋」と言うそうです。
 
高野崎1
高野崎1
高野崎2
高野崎2
     
 
高野崎3
高野崎3
高野崎4
高野崎4
     
  高野崎を後にして先に急ぎます。だんだん日が沈んできました。下の写真は 16:30 頃です。
 
海沿いの道2
海沿いの道2
     
  そして今別町の中心部に近づきます。しかしここにもバイパス(今別バイパス)があります。先にバイパスを通ります。
 
     
 

このバイパスはすごい真っ直ぐです。ちょっと凸凹はしてますが、向こうまで真っ直ぐな下り坂が続いています。見事です。「スピードおとせ」の標識がたくさん並んでいるのも見事です。笑

この写真を撮ろうとしていたとき、道路脇の家の人に声をかけられました。「前にもここで写真を撮ってた人がいたが、何でここで撮っているのか?」と。いや、その人のことは知りませんが、やっぱりこの真っ直ぐな道を撮りたかったんでしょう。(地元の人には不思議な光景かもしれませんね。笑)

真っ直ぐな道
真っ直ぐな道
     
  再び 外ヶ浜町 に入ります。今度は外ヶ浜町の飛び地ですね。外ヶ浜町は、2005年に三厩、蟹田、平舘の3町が合併してできた新しい町ですが、蟹田と平舘が一塊、三厩が今別町をはさんで飛び地になっています。
ちなみに標識で案内されているJR三厩駅はJR津軽線の終点駅です。
 
外ヶ浜町三厩
外ヶ浜町三厩
     
  三厩に入ると、すぐに280号の終点(本州区間の終点)がやってきます。
下の写真では、正面に見えている横断歩道の位置が終点です。
 
280号終点
280号終点
     
 

これで(とりあえず)280号は終了です!
ここから先は 339号 になります。

ここには、分岐点を示す標識があります。また後ろには錆びた東日本フェリーの案内標識が立っていますね。
国道の標識の向こうは少し広くなっており、東日本フェリーの標識との間にクルマが停められるようになっています。フェリーが走っていたときは、ここが乗船待ち駐車場だったんでしょう。

 
280号、339号の分岐点
280号、339号の分岐点
     
 
東日本フェリー
東日本フェリー
280号、339号の分岐点
280号、339号の分岐点
     
  国道の分岐点標識の下には、よく見ると下のような立派な分岐点の印があります。
これ、339号を通ってここに来たときには全く気がつきませんでした。けっこう新しいですね。最近作られたのでしょうか。
 
分岐点
分岐点
     
  分岐点を示すおむすび標識もあります。339号の時も撮りましたが、ここでもやはり撮っておきます。
分岐点おむすび
分岐点おむすび
     
  そして折り返して青森市内を目指します。今度は、往路で通らなかった方の道を使います。
今別町では往路は今別バイパスでしたが、復路ではバイパスではない旧道を通ります。
 
今別町
今別町
     
  民家の間の、こういった道を通ります。
 
細い道
細い道
     
  そしてバイパスと合流します。
 
今別バイパスと合流
今別バイパスと合流
     
  今別町から再び外ヶ浜町に入ります。平舘でまたバイパスではない方の道を通ります。直進します。
 
平舘
平舘
     
  またバイパスと合流します。時間は 18:00 を回りました。もう真っ暗になってしまいました。
 
またバイパスと合流
またバイパスと合流
     
 

そしてバイパス3つ目です。最後のバイパスは内真部蓬田バイパス(うちまんべよもぎたバイパス)〜内真部バイパスです。このバイパスで7号にぶつかるまで進んで、本日は終了です。

もう時間が遅くなったので、写真は大変厳しくなっています。入口と出口だけ、という感じですね。

下の写真は、バイパスへの分岐点の様子です。

   
 
バイパスへ
バイパスへ
     
  そしてバイパスへ進入します。
 
バイパスへ進入
バイパスへ進入
     
  一連のバイパスを一気に南下して、7号に至ります。ここで終了です。
この場所は青森市内の少し外れになりますが、さすが前やその前の写真に比べて周囲が明るいです。前の写真はまわりに明かりが全く無いので、フラッシュが当たっている標識しか写っていませんが、こっちの写真では背景もいくらか写っています。
 
バイパス終了
バイパス終了
     
 
  さて、今度は北海道区間です。函館市内から5号で少し外れ、万代跨線橋交差点で、280号に分岐します。下の写真では、正面に見えるセブン・イレブンの向こうの交差点が万代跨線橋交差点です。北海道区間の280号は、全線228号と重複していて、ここが280号であることを知らせるものは何もありません。じゃ、280号は本州区間だけでいいんじゃないかとも思うんですが、なかなかそうもいかないんでしょうね。ちなみにここでは227号、228号、280号が重複しているので、標識的には227号が表示されていますね。
 
北海道区間スタート
北海道区間スタート
     
  少し走ると、3つ重複している国道のうち、227号が分岐します。
 
227号と分岐
227号と分岐
     
 

しばらく走ると海に突き出した下のような建造物が見えます。
何じゃこれ。デカいですよ。

道の右側には太平洋セメントがあるようです。
セメント工場の何かでしょうか。
ちなみに右の Google Maps でもこの建造物は見られます。

   
 
海に突き出した建造物
海に突き出した建造物
     
 
一部拡大
一部拡大
     
  先に進みます。海沿いの道をどんどん進みます。
 
海沿いの道3
海沿いの道3
     
  また真っ直ぐな道です。さすが北海道、という感じの道です。
道路左端には道路端を示す下向き矢印がたくさん並んでいます。雪国であることを感じさせる風景ですね。
 
真っ直ぐな道2
真っ直ぐな道2
     
  そしてついに、280号の北海道区間の始点である福島町福島交差点に到着です。これで北海道区間も終了です!
北海道区間は速かったですね。ほとんど信号もなく、渋滞もせず、ぐんぐん走れました。
 
280号終了
280号終了
     
 

福島交差点の向こう側には、道の駅があります。

まず目に付くのが、道路左側に右の写真のような建物。道の駅と書いてありますが、これが道の駅ではありません。道の駅は道路の反対側にあります。

下の写真が道の駅の様子ですが、盛大に幟が立っています。幟には明石家さんま、吉幾三、高倉健、中井貴一、王貞治、松山千春、郷ひろみ、江川卓、倉本昌弘、北島三郎などと名前が入っています。なんかすごい。

道の駅1
道の駅1
     
 
道の駅2
道の駅2
道の駅3
道の駅3
     
 
道の駅4
道の駅4
道の駅5
道の駅5
     
 

道の駅の隣に、千代の山・千代の富士記念館 があります。千代の山と千代の富士という二人の横綱の出身地がこの福島町なんだそうで。先の道の駅も「横綱の里」とあるとおり、これにちなんだもののようです。だから幟が多いんですね。

 
千代の山・千代の富士記念館1
千代の山・千代の富士記念館1
千代の山・千代の富士記念館2
千代の山・千代の富士記念館2
     
  福島交差点の少し手前に 青函トンネル記念館 があります。そういえば福島町の真下を青函トンネルが通っていますね。
記念館の建物(右)はトンネルの形を模しているようで、円柱を2本並べた形です。また建物の周りには工事などで使われた機械が並べてあります。左の写真のベンチの後ろにあるのは「軸流送風機」だそうで、トンネル内の換気に使われていた機材のようです。
ちなみに本州側竜飛崎にも 青函トンネル記念館 があります。
 
青函トンネル記念館1
青函トンネル記念館1
青函トンネル記念館2
青函トンネル記念館2
     
  228号には珍しい標識があります。下のような黄色と黒の縞模様のポール(?)におむすびが書いてあるものです。何カ所かあったんですが、唯一手書き文字っぽい標識を撮っておきました。この黒と黄色のポール(?)は橋の手前に設置してあるようです。ここに橋があるということを示すもの(または橋にクルマがぶつかるのを防ぐもの?)でしょうか。
 
228号
228号
     
  280号は、北海道の道だけあって、たいへんスムーズに走れます。信号もほとんど無く、止まることがありません。そのせいか、すごい平均燃費が出ています。何と、13.3 km/l ですよ。高速を走るときには 14 km/l 台が出ることもありますが、一般道でこの数値は並みじゃありません。都内でのろのろ走っているときなんか、6 km/l 台になることもしばしば。いや、恐れ入りました。
13.3 km/l
13.3 km/l
 

これで280号は終了です!

280号は本州区間と北海道区間の2つに分かれています。そのため、一気に走行することができませんでした。このページでは連続して書いてありますが、実際には本州区間の終点まで行き、その後青森市に戻って宿泊し、次の日に国道279号を走破し、つまりフェリーに乗って函館に渡り、その次の日に北海道区間を走行しています。

今回の一連の走行で、このシリーズでははじめて北海道に渡りました。北海道も先は長そうです。
何回来れば制覇できるんでしょうね。楽しみです。

 

次の国道は279号です。



 前の国道(102号)へ
「国道201号から300号まで」へ戻る

トップへ