●国道229号
229号
 
起点 北海道小樽市
終点 北海道檜山郡江差町
総延長 307.0 km
 
スタート 2023年05月03日 8:00 頃
共和町着 2023年05月03日 15:45 頃
所要時間 約 7.75 時間

共和町発 2023年05月04日 8:00 頃
ゴール 2023年05月04日 14:30 頃
所要時間 約 6.5 時間

総時間 約 14.25 時間(逆走)
平均速度 約 21.5 km/h

 

次は229号です。
229号は北海道小樽市で国道5号上の北海道道697号天神南小樽停車場線交点から始まり、積丹半島を一回りしたのち、北海道西岸を南下し、檜山郡江差町で227号に至るまでの 307.0 km です。

岩内郡岩内町から終点の檜山郡江差町までは、1つ前に走った 276号 と重複しています。重複距離は Google Maps で測定すると約 192 km あります。全体の約 63% です。この重複区間は一般国道の重複区間としては最長なのだそうです。
逆走します。

     
  それでは229号のスタートです。
本日のスタート地点は前日の276号のゴール地点です。いったん227号側まで進み、引き返してきて、次の交差点を左折してスタートです。
 
229号スタート
229号スタート
     
  229号は逆走なので、終点からスタートです。スタート地点の交差点の角には終点のキロポストがあります。
 
終点のキロポスト
終点のキロポスト
     
  スタートしてすぐに277号との二連標識がありました。早速撮影。277号とはしばらく重複します。しかしこの路線は276号も重複しているはずなのですが、276号を示すものは見つかりません。
 
277号と重複
277号と重複
     
 

少し進んで爾志(にし)郡乙部町です。右の地図は前の国道276号に乗せたものと同じものです。276号で詳しく書きましたが、ここは通行止区間(A → E)があり、また、内陸部へ入り込んだ区間(A → C → D → B)があります。

この区間は276号で詳しくやったので、サラッと B → D → C → A → と進みます。

     
  少し進むとクッションポスト標識があります。二連標識も。
 
クッションポストと二連標識
クッションポストと二連標識
     
 

このクッションポストに張ってある標識は通常のおにぎり標識ではなく、国道番号だけが記載された簡略化したタイプですね。しかもちょっとくたびれている。

前の国道276号のクッションポストもくたびれたものが多かった印象です。くたびれた感じのものも、これはこれで嫌いではないのですが、もしかすると補修が間に合っていないのでしょうか。そうだったらちょっと悲しい。。。

ちなみにこの写真は、276号を走った時に撮ったものです。他の写真と天気が少し違いますよね。(良い天気です。)

クッションポスト拡大
クッションポスト拡大
     
  どんどん進んで、二海郡八雲町です。ここで277号が分岐します。重複区間は約 40 kmでした。40 km というとかなり重複しているように思われるのですが、でも、北海道だとこのくらいはたいした距離に感じられないのが不思議です。
 
277号が分岐
277号が分岐
     
 

国道からは少し外れるのですが、せたな町(久遠郡せたな町)には「日本一危険な神社」があるのです。何が「危険」なのかというと、本殿が崖の中腹に開いた穴(岩窟)の中にあるのです。穴はだいたい標高 330 m 付近にあるようです。つまりこれは、参拝というよりもはや登山、しかも岩登りを伴う結構危険な登山なのです。

件の神社は 太田山神社 です。折角近くまで行くので寄ってみることにします。何を隠そう、この神社に寄るために、229号と276号の重複区間は276号を走ったときにじっくりやったのです。この神社には以前(何と 2004 年!)に一度来たことがあり、今回は2度目の参拝です。

ちなみにこの太田山神社は北海道で最も西の神社で、北海道最古の山岳霊場 なのだそうです。道南5大霊場の1つでもあるとか。

さて、せたな町大成区宮野で229号から道道740号へ外れ、海沿いをしばらく進みます。帆越山(ほこしやま)トンネルを抜けた先に太田山神社の本殿入り口があります。入り口前には数台クルマを止められる余地があります。

入口には鳥居があり、その奥に階段が見えます。しかし階段にはロープが2本垂れています。

 
太田山神社
太田山神社
     
 

2004 年には何の情報も無く、いきなりここに来たので、ロープが垂れている階段を見てずいぶん面食らったものです。

今回は2度目と言うこともあり、冷静に見られます。(^_^;)

階段
階段
     
  何でロープが用意されているかというと、この階段、ものすごく急なのです。ほとんど壁のようです。上りはまだしも、下りはロープがないと怖くて降りられません。階段も、足をかける場所がとても小さく、踏み外しそうでむちゃくちゃ怖いです。
 
急勾配
急勾配
     
 

階段を登るとその先は山道になります。

観光地化された登山道はルートが整備され、階段などが設置されていますが、ここにはそんなものはほとんどありません。木々の間をその根っこを乗り越えながら進んでいく、といった感じで道なき道を進みます。

唯一の救いは、始めから終わりまで、ロープがずっと設置されていることです。このロープさえ辿っていけば、道に迷うことはありません。とても有り難い。

山道
山道
     
  途中、鉄製のハシゴが出てきます。どんどん進みます。
ハシゴ
ハシゴ
     
  続いてお地蔵さんがあります。
 
お地蔵さん
お地蔵さん
     
 

さらに進むと鳥居が見えてきて、その先にお堂(女人堂)があります。女人堂は女人禁制の神社などで女性の参詣用に作られた拝殿などのことです。と言うことは、この太田山神社もかつては女人禁制だったのですね。

2004 年に初めて来たときはここが本殿か、つまり、ゴール地点かと一瞬思ってホッとしたのですが、実際は、ここはまだ全行程の半分くらいです。女人堂の左奥からさらに上へ向かう道が続きます。今回は2回目なので誤解することはありません。

 
女人堂
女人堂
     
  さらに進みます。少し開けてきたと思ったらまた鳥居です。でもちょっと貧相な感じ。前はもっと立派な鳥居だったような、、、
でもこの鳥居まで来ればあと少しです。本殿は左の岩の裏の崖の中腹です。(←冷静に見ればすごいこと書いてますね。笑)
 
鳥居
鳥居
     
  鳥居の向こうに鉄製の橋があります。
 
橋
     
 

この橋が崖の中腹にかかっています。登ります。
しかしこの橋、結構年季が入った感じで、いろいろ痛んでます。

下の写真みたいな様子で、一部壊れています。
前来たときにはこんな事無かった気がするのですが、でもさすがに「前」は19年前なので、それなりに痛むでしょうね。

ただ、足下さえ気をつければ上へ登る分には問題ありません。

橋を登る
橋を登る
壊れている、、、
壊れている、、、
     
 

橋を上まで進みます。
進んだ先では、上から鉄の鎖がぶら下がっています。最後にハイライトがやってきましたね。次はこの鎖を登ります。初見だと、マジかこれ(@_@)、って思うこと請け合いです。(^_^;)

鎖
     
  そして、写真の左上に見える黒い穴のようなところがゴールです。上までの距離ははっきりとは分かりませんが、5 m 以上はあるでしょうか。とても危ないので、慎重に登ります。ここが一番キツい。何たって私は高所恐怖症。
 
鎖を登る
鎖を登る
     
  穴まで登ります。穴は結構小さくて、畳2畳くらいか。そしてこれが本殿です。しかしここまで来られると、ホッとしますね。
 
本殿
本殿
     
  穴から外を見ると、美しい日本海が見えます。中央に小さく赤い屋根の建物が見えていますが、あの手前に拝殿があるそうです。本殿だけで手一杯で、拝殿があることまで気がつかなかったので、今回は拝殿には寄りませんでした。ちなみに、この日は曇りがちで遠くの景色が見えていませんが、晴れていたら海の向こうに奥尻島が見えるそうです。
 
日本海
日本海
     
 

さて、帰ります。
慎重に鎖を降り、鉄の橋を下ります。なかなか怖いです。右の写真から、この橋が崖にどんな感じで架かっているかが分かると思います。しかし、よくこんな橋架けましたね。と言うか、この橋を架ける前はこんな所、一体どうやって登ってたんですか。この太田山神社は北海道最古の山岳霊場です。一番はじめにこんな所へ神社作ろうと思った人は一体何考えていたのか。ホント狂気の沙汰です。(^_^;)

山道を慎重に降りて、下まで戻って来ました。行って帰って 90 分くらいでした。でも3時間くらいかかるという情報もあるのです。私のペースはちょっと速かったか?

行程中、何人かにすれ違いましたが、みんな登山する格好で登っています。靴こそトレッキングシューズでしたが、Gパンに普通のシャツで登っている人私のような人なんていません。(^_^;)

しかしここは危険なので、本当は他の人みたいにちゃんとした装備を持って登るのがベターでしょうね。また、私は昔登山してたこともあるので、このくらいの山道なら登れましたが、登山経験のない人にとってはちょっと厳しいかもしれません。特に最後の鎖場とか。

鉄の橋下り
鉄の橋下り
     
  この太田山神社には以前、2004 年に来ています。その時の写真を掲載します。左が 2004 年、右が 2023 年です。2023 年はずいぶん木が茂っていますね。2004 年は階段が良く見えていて、鳥居も3つ見えていますが、2023 年は階段は半分以上見えず、鳥居も2つ目がわずか見えているくらいで、一番上の鳥居はまったく見えません。かなり変わるものですね。
 
鳥居と階段 2004
鳥居と階段 2004
鳥居と階段 2023
鳥居と階段 2023
     
 

下の写真は最後の鉄製の橋の手前の鳥居です。2004 年時点ではちゃんと鳥居の形していますね。

そして右は本殿の穴から見た日本海の様子。写真はちょっと傾いていますが、今回見えなかった奥尻島が見えています。

奥尻島 2004
奥尻島 2004
昔の鳥居
昔の鳥居
     
  太田山神社を後にして229号に復帰します。ルートは海沿いから内陸部になります。北上してしばらく進むと230号が分岐します。なお、230号はここが終点です。
 
230号が分岐
230号が分岐
     
  さらに進むと、また海沿いに出てきます。ちょうど海沿いになるあたりに、また奇岩があります。これは 三本杉岩
 
三本杉岩
三本杉岩
     
  また、すぐ近くからこんな感じに風車が見えます。これは 瀬棚臨海風力発電所 でしょうか。たくさんの風車が一斉に回転している様子は見事です。
 
瀬棚臨海風力発電所
瀬棚臨海風力発電所
     
  さて、どんどん先へ進みます。この写真は、前日の276号走行時に撮ったものですが、文字で国道番号を記入してあるタイプのクッションポストですね。位置はだいたい このあたり です。
 
クッションポスト
クッションポスト
     
  横から見るとこんな感じです。
ROUTE229 と書いてあります。このタイプもよく見ます。
クッションポスト拡大
クッションポスト拡大
     
  岩内町に入り、その中心部へ進みます。
276号では、何と起点のキロポストが異なった2箇所で発見されました。その南側の起点の栄3交差点を通過します。276号の起点については 276号 のページをご覧ください。
 
276号起点その1
276号起点その1
     
  そしてさらに北上し、276号2つ目の起点の交差点です。229号はここを左折してさらに北上します。
しかし本日の行程はここまで。岩内町で宿泊して、次の日またこの交差点からスタートです。
 
276号との交点
276号との交点
     
  本日の行程は終了ですが、、、交差点に近づいて標識の支柱をよく見ると、
 
標識の支柱
標識の支柱
     
  支柱に229号のキロポストが貼り付けてありました。念のためこれも撮っておきます。
貼り付けキロポスト
貼り付けキロポスト
  これで229号の1日目が終了です。太田山神社ばっかりでしたね。(^_^;)
  次は、229号パート2です。  

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